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[前]夜空舞う、銀の蝶
2



…蝶の顔は、見なかった事にする。

さすが女風紀委員長…と言う声もあがっていた。



オレは根津からテストを返された。
点数を見れば…




………26点。


たぶん、蝶が言わなかったら根津はクラスの奴等にこの点数をバラしていただろう。

(ありがとう、蝶…)

席に戻って蝶を見れば、さっきの表情は幻だったんじゃないかというぐらい
明るい表情だった。




ツナが席に戻ると、後ろのドアが開いた。


「獄寺君…」
「隼人君…」


(…堂々と遅刻しないでよ…ι)


皆が隼人君を見ていると前からバンッという音が聞こえた。
前は見ると、案の定根津が教卓を叩いた音だった。


「コラ!遅刻だぞ!!今ごろ登校してくるとは、どういうつもりだ!!」



そう言えば、隼人君は、ああ!?と言いながら根津を睨んだ。
根津は、う…っ、と言って顔を青くしていた。


隼人君の行動を見てクラスの人は、やっぱこえーよあいつ…、とか言っていた。ツナも゙他人のフリ゙みたいな顔をしていた。







(…どうせ隼人君は)

(ほら、来た)

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