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[前]夜空舞う、銀の蝶
テスト



「川田」

「はい」

「栗原」

「はい」



今は理科のテスト返し。
゙理科゙は好き。でも、゙理科の授業゙嫌い。
だって、理科の教師は…根津だから。

隣のツナも頭を抱え込んでるし。


「沢田」


…あ、ツナの番だ。

じっと前を見ていると根津が舌打ちした。


…何様?あれ何様?


根津の行動一つ一つ…
マジイライラする。

「あくまで仮定の話だが……
クラスで唯一20点台をとって平均をいちじるしく下げた生徒がいるとしよう」

「あの…っ?」



ピッとツナのテストを取った根津は話し始めた。
そう言う話は後でしろよ。

「エリートコースを歩んできた私が推測するに、そういう奴は学歴社会において
足をひっぱるお荷物にしかならない」



………ブチッ。



「そんなクズに「先生」…チッ」



「そんな話はどーでも良いんで、早くテストを返してください」

蝶の発言に笑う者もいた。
だが、その笑いも消え失せた。


…蝶の表情は
この世のものとは思えない表情だった。







(…ツナをクズ呼ばわりとか…)

(…一回殺ろうか。一回と言わず…何度も。)

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