[前]夜空舞う、銀の蝶
3
自分の事が、大嫌いだった前世。
今も…嫌いだ。
てか、人間が嫌いなのかもしれない。
人間ってさ、一人じゃ生きられないって言うじゃない?
それが、嫌。
つまんない、人生。
生きているのも、嫌になる。
でも、生きなくちゃならない。
私が守る、そう…決めたんだ。
ザアァァァ…
「雨、強いな…」
外に出れば雨の夜。
雨は…私の罪を
洗い流して、くれるかな…
どこを見ても真っ暗で。
闇って、怖いな、
独りがやだな、
久しぶりに感じた、孤独。
でも、強く生きなくちゃいけない。
独りで…生きるんだ…
スッ
空を見上げていたら、いきなり現れた黒い影。
「どーしたの?だいじょーぶ?」
―この声、は…
(聞こえた声は)
(私の求めていたもの)
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