[前]夜空舞う、銀の蝶
2
「ポストに面白いチラシが入っててね」
ちょっと見せて下さい、と奈々さんからチラシを受け取る。チラシには…
゙お子様を次世代のニューリーダーに育てます
学年・教科は問わず
リボーン゙
…と書いてあった。
「ステキでしょ?こんなうたい文句見たことないわ」
「うさんくさいよ!つーか蝶が教えてくれるから家庭教師なんていらないよ!」
確かに私はツナに教えている
…が、
私にも限界はある。
今は自分だけで精一杯だ。
「蝶ちゃんだって忙しいのよ?別に良いじゃない、家庭教師。
きっと凄腕の青年実業家庭教師よ!
母さん、こういう先生に見てほしかったの」
奈々さんは両手を胸の前にして、お願いします、みたいな格好になっていた。
勝手なイメージつくんなよ!とツナは呆れていた(イラついてた?)。
「オレ家庭教師なんて、ぜってーヤだからね!
どーせ何やったってムダなんだって!」
(ツナ…)
そんな事ない。そう言おうとした時…
「ちゃおっス」
ツナと奈々さんの間に
黄色のおしゃぶりを持った
赤ん坊が立っていた。
(遂に、来た)
(ヒットマンのリボーン)
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