[前]夜空舞う、銀の蝶
スタート
動き出した
物語
彼を守らなくちゃ、
私が…───
─イタリア
キィ…
「リボーンか…
またオヤジに呼びだされたようだな」
「人気者はつれーなー。今度はローマか?ベネチアか?」
男が二人、問い掛けた…
…赤ん坊に。
「日本だ」
「!!」
「なに!!
オヤジのヤツ、とうとうハラ決めやがったのか」
日本へ行く。
つまり、
彼を10代目にすると言う事。
「長い旅になりそうだ」
─日本、並盛
「ツナ、パスいったぞ」
ベチャッ
「ぶっ」
どたっ
あいたー、と言いながら倒れた彼。
名前は沢田綱吉。通称ツナ(…ダメツナ)。
顔にボールがヒット。
もの凄く痛そうだ。
それでも、心配してくれる人は少ない。
…いつもの事だからだ。
「おまえのせいで負けたんだからなーっ」
「…ごっ、ごめん」
男子に囲まれて頭を下げるツナ。
他から見れば
リンチに見えなくもないかもしれない。
「とゆーことで
おそうじたのめる?」
「オレ達、貴重な放課後は遊びたいから」
「え゙っ」
モップを渡されて文句の言えないツナ。
(…そろそろ)
(助けるか)
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