[前]夜空舞う、銀の蝶
2
ガッ
バッ
キィィンッ!!
しゅぅぅ…
「ッハァ…」
「きっつ…」
今、バジル君と死ぬ気丸を飲んで修行中。
漫画を見てた時は、そんなわきゃねーだろ、ぐらいに考えてたけど…
以外にキツいわ、これ。
「大丈夫ですか?夜空殿」
「う、ん…大丈、夫…」
てかバジル君のがキツそうだよ。
10分ぐらい死ぬ気になれるようになったけど(勿論服は脱げてないよ!)、それ以上はまだキツい。
もっと…頑張らないと。
「それにしても…夜空殿の武器は珍しいですね…何処でそれを?」
そこまで珍しくもないけど、たぶんデザインの事だろう。
私もコレ以外に見た事ないよ。
「これはね、お母さんがくれたの」
「母…華蝶殿ですか?」
「うん」
お母さんが私がまだ小さい頃(今も小さいけど)、稽古の時にくれた物。
これは…私の宝物だ。
「そうなんですか…
華蝶殿の話をしている夜空殿、笑顔が綺麗です」
「…そう、かな」
ニコニコ可愛い笑顔でそんな事を言うもんだから、
少し照れたじゃないか。
…でも、笑顔が綺麗…か…
(お母さんみたいに)
(笑えてたのかな)
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