[携帯モード] [URL送信]

[前]夜空舞う、銀の蝶
食い逃げ



「お!蝶じゃねーか」

「あ、武君」



町内をぶらぶら歩いていると
武君に会った。

格好からして
たぶん野球をして来たんだと思う。


(…野球…夢……)


…壊しちゃいけないのはわかってる。
でも、彼がいなくちゃダメ。
一人でも欠ければ
その未来は消えてしまうのだから。


「ん?どうした?」

「ううん、なんでもないよ」


心配そうに顔を覗き込んでくるからに笑顔を見せる。
彼はそれを見てか、家[ウチ]に来るか?といつもの笑顔で言った。

今日はバイトじゃないが暇だし…

邪魔にならない?と聞けば、全然、と答えてくれたので
行く事にした。






「ただいま



どーしたオヤジ?」

先にお店に入った武君は何かを見たみたいだった(武君の身長が高くて前が見えない)。

剛さんの、食い逃げだよ、と言う声と共に
私の良く知る声が聞こえてきた。


「ツナじゃねーか」

「へっ…ツナ?」


「山本ォ!それに蝶!?」


私が武君の後ろから顔を出せば
驚いてるツナの顔が見えた。







(ツナ)

(何してんの?)

[次へ#]

1/8ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!