[前]夜空舞う、銀の蝶
2
登頂!!!と棒の先に登ったツナを見て、さすが、と皆は言った。
隼人君がタバコに火をつけようとすれば了平先輩がパシィッとそれを阻止した。
風紀委員としては、有り難い行動だ。
「てめー…
なにしやがる」
「お前のケムリがオレの健康を損なう恐れがある!!」
…まぁ、了平先輩が考えそうな事だよね。
武君はいつものように笑ってるし
隼人君はニコチン中毒なのか、イライラしているようだった。
「あーもーガマンできねー!!
やっぱてめーはぶっとばす!!」
「面白い。血が騒ぐぞ」
二人は戦闘体制に入り、棒から手を離した。
そのおかげで武君のみが棒を支える事に…
でも棒を一人で支えられるわけがなくて、いつまでも保ちそうになかった。
ツナはツナで登った良いが降りられない始末。
「…はぁーあ…」
棒の下でドンパチやり始めたし…
止めるのは面倒だから
(ツナを)
(助けますか)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!