[前]夜空舞う、銀の蝶
3
「………」
「先、パ…」
フラフラと立ち上がった先輩。
先輩は、殺していい?と顔を上げた。
その時、そこまでだ、と声が響いた。
「やっぱつえーな、おまえ」
「…ッリボーン」
ちゃおっス、と片手を上げる
いつもの表情。
いつもは何か企んでいるんじゃないか、と不安になる表情だが
今は何故か、安心できた。
「君が何者かは知らないけど
僕 今、イラついているんだ
横になって、まっててくれる」
ビュビュビュとトンファーを振り回し、リボーンに向かって行った先輩。
リボーンは先輩のトンファーを十手で受け止めた。
「ワオすばらしいね君」
と先輩はリボーンに笑みを向けた。
リボーンは、おひらきだぞ、と言った。
その手には、いつ持ったのかわからないが爆弾を持っていた。
…爆弾!!?
「ツツツツナ!!」
「う、うん!!」
「「逃げろっ!!!」」
いつの間にか戻っていたツナと私で隼人君と武君を抱えて
応接室から逃げ出した。
(…取り敢えず)
(屋上へ)
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