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[前]夜空舞う、銀の蝶
最強



カリカリ。

カリカリ。



「…」


…なんなんだ、この空気。

目茶苦茶重い。



私は今、応接室にいます。

誰といるかって?


そりゃ、勿論…

…恭弥先輩と。


先輩は机に向かってペンを動かしている。


気まずい、空気重い!
いつもはいないのに、何故今日はいるんだ!?


「…何、悠嘉」

「っいや!なんでもないッス」


…なんか、語尾変わった。


先輩は私をじっと見た後、また資料に目を落とした。



その時、廊下から声が聞こえてきた。

…珍しい。
それ以外に言い様がない。

なぜなら、恭弥先輩がいるかもしれない応接室前の廊下を通り奴なんて、いないから。



「…誰?」


…まさか!!?



ガタッと音がした。
音の先を見ると、恭弥先輩が立っていて。


「きょ、恭弥…先パ…」

「…誰か、来る」


ええ!!来ますよ!!
来ますとも!!




…嗚呼。

私が守ると誓った人よ。


貴方の命は、







(今日で)

(最後かもしれません)

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