[前]夜空舞う、銀の蝶
お兄さん?
「蝶───!!!」
「キャァァァ!!?」
大声をあげてドアを開けて入ってきたツナ。
クラス全体が驚きましたよ。
それにハッと気付いたツナは
顔を赤くして私の近くに来て腕を掴んで外に出た。
「蝶…」
「何?」
「京子ちゃんのお兄さん…知ってる?」
「…………はい?」
朝、人を驚かせて聞きたかったのがソレかい。
「ん、まぁ…知ってるけど…」
そう言えばツナは、本当に兄妹?って聞いてきた。
あれ?失礼じゃね?
…ま、私も思いましたが。
ツナに、それが現実だよ、と言ってやった。
ツナは肩を落とした後、今日の放課後の事について話始めた。
「えぇぇぇぇ!!!」
*
私達はボクシング部の扉の前にいた。
ツナが頭を押さえていると、扉が開き了平先輩が出てきた。
「おお 沢田まってたぞ!」
「わっ!」
了平先輩の声に驚いたツナ。
了平先輩は私を見て、夜空も来ていたのか!と何故か喜んでいた。
(さぁて…)
(めんどくさくなりそうだ…)
[次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!