[前]夜空舞う、銀の蝶
3
「な!!」
「え!?」
頬を赤く染めて、ツナを見るハルの目は…
…恋する乙女そのもの?(何故か疑問系)
ハルは胸を押さえて、ドキドキしてる、と訴えてきた。
「ちょっ
はあ!?」
「ハルはツナさんに
惚れたもようです」
「んな゙───!!」
…惚れた…?
…うん、うん、
………うん?
「…ふぅん」
「ぁ、蝶?」
「良かったね、ツナ。告られて」
そう言った私の顔はどんな表情をしていたのかわからないけど、
ツナは…悲しそうな表情をしていた。
(嗚呼、私はいつも
貴方を悲しませてばかり…)
いつの間にかツナはハルと追いかけっこをしていた。
ぼーっとその様子を眺めながら、私は隼人君に聞いた。
「ねぇ隼人君」
「んだよ」
「あれ、止めなくていいの?」
「…10代目には悪ぃが、あのアホ女は止めらんねぇ」
隼人君の表情は、説明しがたいモノだったが
面白かった。
(それでも頭の中には)
(ツナの表情ばかり浮かんだ)
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