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[前]夜空舞う、銀の蝶
3



「いつもあーなのよ、変な子」

「アネキ…アネ…?ってことはつまり…」


ツナがこっちを見てきたので私は頷いた。


え゙────っ
獄寺君とビアンキって姉弟なの〜〜〜!??



「そうだよ」

「腹ちがいのな」




隼人君を探して神社に行くと、木の近くに隼人君がいた。

ツナが隼人君に謝罪すると
隼人君はビアンキさんとの間に何があったか話し始めた。


「アネキとは8歳まで一緒に住んでました」



うちの城ではよく盛大なパーティーが行われたんですが、オレが6歳の時初めてみんなの前でピアノを披露することになったんです。その時、アネキが初めてオレのためにクッキーを焼いてくれたんです。


「隼人のために焼いたんだよ、食べて」

「ありがとう」



それが彼女のポイズンクッキング一号でした─…



(…実は、それは二号だったりするが…
隼人君は覚えてないのか、見てなかったのか…)

…私の脳内には、彼女のクッキーが浮かんだ。
小さな隼人君は、なんの疑いもなく
ソレを口にしたのだろう。







(可哀相…)

(…ドンマイ、隼人君)

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あきゅろす。
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