[前]夜空舞う、銀の蝶
4
死ぬ気弾ってさ、
いろんな種類があるじゃん?
死ぬ気丸にも
沢山種類があると良いんだけどなぁ…──
ツナは、たりねー!!!と教室内のおにぎりを無差別に食べ始めた。
ツナを止めようとしても、止まるわけがなく
おにぎりは全て、ツナの胃の中に消えた…
「蝶」
「ん?」
振り返れば、隼人君と武君が立っていた。
「何?どうかした?」
「「おにぎり、ねぇか?/ないか?」」
「…へ?」
ハモるんじゃねぇ野球バカ!!と隼人君は喧嘩を始めた(喧嘩と言っても、隼人君の一方通行)。
私はバックの中を探り、おにぎりを出した。
「はい、おにぎり」
二人の手を掴み、その上にのせた。
二人は少し驚いた顔をしたが、
武君は笑顔で、ありがとな、と言い
隼人君は後ろを向いて、…サンキュ、と言ってくれた。
私は、どういたしまして、と笑顔で返した。
「ツナ」
「…どうしたの…」
ツナは元気がなかった。皆に怒られたらしい。
「はい、お腹いっぱいかもしれないけど…」
私はツナにおにぎりを渡した。
おにぎりを渡したら少し元気になったらしく笑顔で、ありがとう、と言ってくれた。
(…ありがとうって)
(なんか、良いな)
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