[前]夜空舞う、銀の蝶
2
゙ビアンキさんは気にするな゙
と言っておいた。
まぁ、無理だろうけど…
───チャイムがなり終わり、教室に戻った。
おにぎりを持って。
「今日は家庭科実習でつくったおにぎりを
男子にくれてやるーっ」
「オ───!!!」
異様に盛り上がる男子達。
どんだけ嬉しいんだ!
私はおにぎりを4つ作った。3つ分の量しかなかったから、少し小さくなったけど…
あげるのは、ツナと隼人君と武君、それと恭弥先輩。
3人は仲が良いから、先輩は…お世話になってるから。
味は、好みが違うだろうから
塩味にした(塩なら皆平気でしょ)。
そのおにぎりをアルミに包んでバックの中へ…
これはこれから起こる事がわかっていたから出来た事。
バックから離れ京子達の所へ向かえば…
「あ、蝶」
「…京子、それ…」
「?どうしたの?」
…京子の手にあるソレは
間違いなく、アレで。
…いつの間に!
京子は気づかず
飛び出して来たツナに、食べる?なんて聞いてる。
(なんで気づかない!?)
武君も気づかずに、積極的だな、なんて言っていた。
(…天然)
(スゲー…)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!