小説
花盛りの乙女たち2



「行ったか」
「んぅ・・・?」
扉が律儀に閉められたのを確認して元親は呟いた。
「政宗と佐助。遠慮してくれた」
実際は遠慮したというかせざるをえなかったというか。
しかし元就は不機嫌そうに目を細める。
「・・・またあの二人か」
「そんな顔すんなって。二人は友達、だからな」
特別なのは元就だ、と伝える元親に元就は頬を染める。
政宗と佐助が元親にとって気の会う友人で、そして友人以上ではないことはわかっている。
けれど仲の良すぎる関係に嫉妬を覚えてしまうのも事実。
特に政宗は・・・。
「元就」
「あ・・・」
「あいつらは友達。こういうことをしたいのは元就だけだ」
愛しそうに、元就の首筋に口付ける。強く吸い付き紅い痕を残す。
「ちか、好き」
元就は愛しい人に抱きつき、熱に浮かされたように繰り返す。
「好き、大好き。ちかが、ちかだけ。大好き」
繰り返される告白を心地よく聞く。
元就が見ているのは自分だけ。こうして素直に身体を預け、想いを寄せるのは自分だけなのだ。
それがわかっているから、元就がどれだけ男達から告白されているという話を聞こうとも元親は気にも留めない。
この可愛い人は、自分のものなのだから。
「俺も、愛してる」
想いを伝えるように口付ければ嬉しそうに顔が綻んだ。



スカートの裾から手を入れると、大事な部分を覆う布地はすでに水気を帯びていた。
「元就は淫乱だなぁ。もうこんなに濡らしてる」
「あ・・・だ、だって・・・」
ショーツの上から花弁をなぞると元就の躰が大きく震えた。
「だって・・・ちかが、さわるから」
「ふーん。じゃ、触らない」
意地悪く笑って触れていた手を離すと、元就は鳴きそうに顔を歪めた。
「いや・・・もとちか!」
離さないで、と元親にしがみ付いて訴える。
「触って欲しくないんだろ?」
「ちが、違う。触って欲しい、ちかに・・・いっぱい触って・・・!」
叫ぶように訴え、唇を触れ合わせる。
元親が離れることを恐れるようにしがみ付く元就を、あやす様に撫でて一度離れた唇にちょんと口付けた。
「俺も。元就にいっぱい触りたい」
「もとちか・・・」
今度は深く、口付けあった。


濡れたショーツをずらすと糸をひくものがあった。顔を染めた元就を可愛い、と口付け片足だけ脱がさせる。
自らも脱ぎ秘部を露わにする。
「ちか、も、濡れて・・・」
思わず呟かれた元就の小さな声を元親は聞き逃さなかった。
「うん。元就に触れてたからな」
ほら、と手を伸ばし身体を寄せてきた元就を抱きしめる。
そして己の濡れた花弁に元就の秘部を誘う。
「あっあっ・・・ちかぁ」
擦れあう感触に元就は身体を振るわせて喘ぐ。元親のほうもこうなっては余裕ではいられない。
「ん・・・んっ、は、あ」
「ああっ、あっ・・・ち、か・・・ちか」
揺すり合い擦れあわせるたびに互いの身体が揺れ息があがる。
求めあるように唇を触れ合わせ互いの舌を貪る。
「もと、なり・・・あ、ああ・・・っ」
「ちかぁ・・・ああっ、んっんんっ・・・だめぇっ!」
一際大きく元就が悲鳴をあげ、元親はぐっと息を詰める。
荒い息を漏らし脱力した身体を重ね絶頂の余韻に浸る。
「ち・・・か」
力なく顔を上げた元就が元親に顔を寄せる。啄ばむような口付けを繰り返し、元親は元就の柔らかい髪を撫でた。



服を整えショーツをはく。濡れたそれは正直気持ち悪い。
「寮に帰るか」
着替えたいし、と続けると元就はこくりと頷いた。
「あ、でも・・・」
考え込む素振りを見せた元親を不思議そうに元就は見つめた。
「着替える暇ないかもな」
続きするし、と言うと元就は顔を真っ赤にしたが否定はしなかった。






END or To Be Continued...?
(H21.10.4 PCサイトから追加)



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