キリリク
よろずユタカ様へ(444Hit)
再びのキリ番GETありがとうございます♪そしてまたもやリクエスト頂いて嬉しいです。
ということで、早速ですがリクエストの青紫ペアの雑談です。お言葉に甘えて好きにやっちゃいましたが、よろしければ貰ってやって下さいませ(u_u*)
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猛暑が続くある日の昼下がり。いつものごとく路地の奥にある店に二人はいた。
ちょうどお茶の時間になり、樂が茶器の準備をしている。そこに、机上に突っ伏した櫂斗から声がかかった。
「樂、今日は冷たいお茶にしてくれないかな?こう暑くちゃ敵わないよ」
そんな櫂斗に、樂は呆れた表情を浮かべる。
「昨日そんな風に言って氷菓子を食べた挙げ句に腹痛で終日潰れてたのはどこの誰でしたっけ?」
冷たい視線と共に返された言葉に、櫂斗は不満そうに言い返す。
「昨日はちょっと調子に乗りすぎたんだよ。少しずつ飲めば腹痛も起こらないって」
「駄目ですよ。腹痛を起こすってことは体の中が弱っている証拠です。現に最近食欲も落ちているでしょう。そんなときは体に負担が掛からないように温かいものをゆっくり摂るのが一番ですよ」
「理屈では分かってるんだけどさ、暑いときには冷たいものが欲しくなるのが人情ってモンだと思わないか?」
「例えそうであろうと、知人の健康状態が気になるのも人情だと思いますよ」
尚も言い募る櫂斗だが、樂はそれを却下していく。その間に温かいお茶が入ったことで櫂斗も観念したのか、言葉を重ねるのを止めておとなしくそれを受け取って口にした。
一口飲んでホッと息をついた櫂斗は、先程の不満そうな表情とは一転して微かな笑みを浮かべる。
「まぁ、冷たかろうが熱かろうが樂の淹れるお茶が美味しいことに変わりはないけれどね」
そして、それに…と続けた櫂斗はより笑みを深くして悪戯っぽい表情になった。
「樂が俺のことを心配してくれてるってことも分かったし」
「なっ…」
それを聞いた樂は驚愕の表情で櫂斗を凝視する。
「ふざけていたんですか?!」
そんな樂の反応に上機嫌になった櫂斗は、ニコニコしながら机の上で腕を組んでそれに答えた。
「途中からはね。だって、温かい状態で美味しく飲めるように淹れ始めてくれたお茶を無理矢理冷たく変更させるのは勿体無いだろう?」
それが当然のように言い切った櫂斗に、樂は思わず頭を抱える。
「ハァ…まあそれで満足いただけたのなら良かったですよ」
諦めの言葉と共に自らも席に着き、お茶を口にする。対面でそれを眺める櫂斗は終始笑顔だった。
-Fin-
―――――
はい、こんな感じで。
樂に丸め込まれる櫂斗に見せかけて、櫂斗に遊ばれる樂みたいな?
きっと二人は常にこんな感じです。
…というか、こんな感じでよろしかったでしょうか?
少しでも楽しんでいただけたのなら幸いです♪
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