夏は暑いし大佐はエロいし。4

先程の、鋼のがしてくれたキスとは言えないくらいの、可愛らしい行為からやり直す。
小さな唇を何度も啄む。前髪をかき上げ、額や、目尻。柔らかい頬にも。そして、重ねた唇の間から、舌をねじ込む。

「ん、んん」

口を開けさせ深く重ねる。小さな舌を絡め取って、何度も吸い上げては味わう。ぬるりざらりと相手を楽しみながら、我慢の出来ない手は体をなぞる。

「は、っは、」
「苦しいなら、手加減しようか?」
「まさか、この程度で」

随分と息を上げている気もするのだが、鋼のは負けじと自分から舌を絡めて求めて来る。歯列をなぞり、上顎をくすぐり、どちらのものかわからない唾液を飲み下す。それだけでもう、相当興奮している自分に気付く。
先程、鋼のが中途半端に出した自分の中心が、熱を持ってぶらぶらしているのが気にかかる。時々先端がぶつかって邪魔なので、一旦下着の中にしまっていると

「なんでしまうんだよ」
「中途半端に邪魔で集中出来ない」
「じゃあ、脱いで出しちまえばいいじゃねえか」
「それは、君を脱がした後にね」
「無駄にエロいんだよあんた」
「よく喋るな、君は」

色々な非難を浴びたが、先には進んで欲しい様子だ。脚を撫でて、ゆっくりと付け根に向けて手を動かす。パジャマの下から手を差し入れ、鋼のの腹を触る。わざと中心には触れないように。

「脱がしたいな。いいだろ?」
「一々言わなくていい!」

了承を得たので、下着を脱がす。鋼のが心許ない様子で、脚を摺り合わせる。だって彼の中心は、私の物を舐めていただけで既に熱を持っていた。堪らない瞬間だ。
しかし、彼の期待を裏切って、手はパジャマのボタンを外してゆく。そんなに簡単に済むわけがないじゃないか、君とのセックスなのだから。

胸元をはだけると、右腕の機械鎧が現れる。鎖骨に固定されたボルト。腕が当たる事を考えて填められた金属のカバー。どれも間近で見るのは、初めてだ。
肉と金属の境目を舌で丹念になぞっていくと、鋼のが面白いくらいに反応する。

「あんま、そっち、構うな」
「どうして?ここも君の体だよ。同じくらいに愛してやらないと」
「そういうの、もっと、要らねえ」

可愛くないなあ、優しくしてやっているのに。がっしりと体を固定させると、鋼のの耳元に口を寄せる。

「だって君、私の事が好きじゃないか」
「…っ!!!」

予想通り、暴れそうになる鋼のの口を塞ぎ、耳の穴に舌をねじ込む。音を立てて舐め回すと、鋼のの体が跳ねる。

「んうっ、んんっ!」
「大人しくしなさい。手加減は不要なのだろう?。それとも、中断した方が良いのかね」

はがねの。と、甘く低く囁いて、再び水音を立てて舌で耳を犯す。抵抗が弱くなったので、口を塞いでいた手はやっと胸元へ。滑らかな肌の途中に、硬く尖った乳首に当たる。こねたり摘んだり、弄りながら耳への愛撫も止めない。

「あ、ああ…っ!!!」

鋼のの体が硬直し、ぶるりと震える。もしやと思い手をのばすと、パジャマに濡れた感触。

「あんたがっ、ねちっこいからっ…っ!!」
「耳と乳首だけでイった?嬉しいね」

顔を覗き込むと、熱に目を潤ませて、こちらを睨んでいるので、謝る気持ちで優しく唇を合わせ舌を絡める。もう、挨拶のようなものだ。
パジャマを脱がすと、白い体が横たわる。発育不良で小さいくせに、これでもかと鍛えられた、筋肉質の体。機械鎧の当たる場所や肉の途切れた場所は、皮膚が硬くなって変色している。
ケロイド状の皮膚をざりざりと舐める。鋼のは相変わらず嫌がったが、今は彼の全てを舐めて触りたい。

一度吐精した中心は、弄れば再び熱を戻すだろう。柔らかな陰毛は、金の色に光る。幼いペニスは果実のように甘く私を誘う。優しく握り、彼の吐き出した精を舐めとる。腹に、それ自身に。丁寧に舌を這わせる。

「汚いから、なあ」
「君だって私のを舐めていたじゃないか。それだけで興奮していたね。おいしかったかい?鋼の。」

言葉に反応して、どくん。とペニスが脈打つ。彼のものと比べると、私のものは随分グロテスクに見えたのではないかと思う。驚かせはしなかっただろうか。なのにそれにすら欲情したのだ。鋼のは。

「…自惚れても、いいのかな」
「自分がモテるって?勝手にしろ」
「違う。君が欲情してくれる事に」
「なんか、大佐、変だよ」
「君が私を知らなかっただけだ」

もっともっと感じさせたくて、鋼ののペニスを口に含む。男性相手の口淫は私も初めてだが、経験の差でいくらでも埋めてやる。舌で裏筋を押し上げるようにして舐める。歯に当たらないようにするのは、なかなか難しい。口の中で中心は再び硬さを取り戻す。



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