日記小話
11萬&12萬感謝のその後




「………」

「………」

「大佐、ケチャップ取って」

「ほら」

「………」

「……なあ」

「なっ、なに、大佐」

「一々そんなにビクビクせんでも。口端に付いてるよ」

「ん」

「違う。右側」

「ここ?」

「違う。…ああ、もういい」

「イライラすんなよ」

「おどおどしてる君よりましだ」

「………」

「………」

「だって」

「……次はない。そう言った筈だ」

「そうだけど」

「次がないだけで、私達は何も変わらない。そうだろう?」

「そう、だけど」

「………」

「………」

「期待するなよ」

「あんたこそ。大佐、ケチャップ」

「ほら。こぼすなよ」

「こぼさねえよ」

「…二度はないんだからな」

「何で二回言うの?」

「何となくだ」

「なあ大佐」

「なっ、何だ」

「大佐も顎にケチャップ付いてる」

「ああ…、すまん」

「………」

「………」

「明日は午後はいんのか?」

「いるよ。外出予定はない」

「鍵また貸して」

「好きなときに取りに来い」

「わかった」

「………」

「………」

「明日は魚が食いたいな」

「肉の方が元気出るよ」

「肉は…暫くいい」

「大通りの飯屋が魚旨いよ」

「そうか」

「うん」

「鍵は定時迄に返しに来い」

「定時に出たら、走らないと間に合わねえ」

「君が先に入っていればいいだろ。遅れるなよ」

「大佐こそ、俺を待たせんなよ」




***************

あのあと夕飯を食べにいった二人 。
気持ちを告げられる日までは遥か遠い。

2008/4/5
2008/6/13移動


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あきゅろす。
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