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少し背伸びをしてみましょうか?(帝帝)

覚醒帝人×帝人企画様に提出しました









今日は、本日は晴天なりという言葉をそのままにしたように空は青く、風はとても心地よい
こんな日は外に出てナンパでもしようじゃないか!とか言い出しそうな幼なじみはおらず、俺達は都会の若者らしい休日を過ごしていた


「帝影〜、そろそろご飯にしない?」


そう。
都会の若者らしく、家でゴロゴロとのんびりしながらパソコンをいじる俺、竜ヶ峰帝影
同じく隣でダラーっとねっころがりながら携帯をいじる我が愛しの弟、竜ヶ峰帝人


「ちょうど昼くらいだしな、帝人よろしく」
「また僕が作るの?」
「帝人のほうが料理がうまい」
「…はいはい。しょうがないなぁ」


そう言いながらも、褒められた事が嬉しかったのか少し照れたように顔をうっすら赤くさせながら起き上がる

まったく可愛すぎるんだよ
だからあんな怪しい黒い物体のような男がうろつき回るんだよな………あー、考えただけでうざくなってきた


「何一人で百面相してるの?」
「いや、なんでもあるがなんでもない」
「意味わかんないよ、それ」


冷めた目で見られながらも俺は苦笑いで受け流し、かけていた眼鏡を外す
別に目が悪い訳じゃないんだが、パソコンをする時は眼鏡をかけるのが習慣みたいなものになっている

長時間同じ体勢でいたせいか肩と腰が痛い
ぐいーっと背伸びをした後、トイレに行くために立ち上がると斜め下から視線を感じる
斜め下を横目に見るともちろんそこにいるのはもちろん帝人
そのままトイレに行こうと思ったがこれだけ凝視されると行きにくい
ふぅっと一回ため息をついた後、いまだに凝視してくる帝人に声をかける


「……なんだ?」
「……いつの間に」
「何が?」
「…帝影、いつの間に…」
「だから何がだ?」
「いつの間に身長伸びてるの!!?」


………はい?

少し、いやかなり驚きながら帝人は立ち上がり自分の頭の上に手を乗せ、俺の身長と自分の身長を比べはじめた


「やっぱり!伸びてる!」
「いや、そりゃあ成長期だから」
「僕は中学の時からあんまり伸びてないのに、帝影はなんで順調に伸びてるの!?」
「俺に聞くな。骨とカルシウムに聞いてくれ。それに俺達1pくらいしか変わらないだろう
「1pもだよ!」
「帝人、成長の仕方なんて人それぞれ違うだろ?」
「…僕達双子なのに
「世界中の双子が全く一緒って訳じゃないだろう」


ぶーっと頬を膨らましながら身長を気にしている帝人
可愛くてたまらないぞその姿

帝影は帝人の頭に手を乗せ、頭を撫でる


「帝人も伸びるから心配するな」


不服そうな顔をしながらも頭を帝影に頭を撫でられるのが好きな帝人は何も言わずに立っていた
しかし帝人は何か思い付いたのか一回ニコッと笑った後、帝影のつむじをおもいっきり押した


「痛っ!何するんだよ帝人」
「つむじを押すと身長伸びなくなるんだよ」
「なっ!ハゲるんじゃないのか!?というか俺の身長伸びなくなったらどうするんだ!」
「そしたら僕のほうが大きくなるね」


帝人はつま先立ちをして帝影を若干上から見下す
その行動にカチンときた帝影は同じくつま先立ちをする


「帝人が俺より大きいなんてありえないな」
「ちょ、帝影!同じ事しないでよ!」
「お、お前またつむじ押したな!おら!」
「痛いっ!つむじ押さないでよ!身長伸びなくなる!」
「帝人はそのサイズが可愛いぞ」
「ム カ つ く」


二人はつま先立ちしたり、お互いのつむじを押したりしながら言い合っていたが、二人の顔には楽しそうな笑みが浮かんでいた












「……ねぇシズちゃん」
「……なんだ」
「俺達存在忘れられてるよね」
「………あぁ。……それより俺一つ思ってる事がある」
「ものすごく癪だけど多分俺も同じ事を思ってるよ」


普段は到底想像も出来ないくらい有り得ない事がだが、二人は同時にその言葉を発した




「「なんだあのかわいい生物は」」





少し背伸びを    
してみましょうか? 


(絶対に追い抜いてみせる!)
(出来るもんならな)













補足
最初から戦争コンビはいましたが、いつも通り流血沙汰になりえそうな喧嘩を始めようとした所、帝帝達にお説教をされ、端っこで正座させられてました



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あきゅろす。
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