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こういう日はやっぱり(山ツナ)






「あつーい」



今日はあの時のような、とっても暑い真夏日でした



◇こういう日はやっぱり◇





いつもの公園でジェラートを食べている俺と山本
仕事もせずに二人でほのぼのとジェラートを食べつづける


何故こんな事になったかというと、一週間缶詰め状態で仕事させられてた俺、沢田綱吉。
流石にこんなに仕事をしたんだ逃げ出したくもなるよなぁ………うん、逃げよう!と考え行動した俺は屋敷を逃げだし、休息をとるため、この公園に向かったのであった

まぁ毎回この時期になるとかならず逃げ出してるよなぁ..
なんて苦笑いしながら考えながら公園に向かっていると、仕事帰りの山本とバッタリ会い、暑いしせっかくなので一緒にジェラートを食べないか?ということになり、今この状況に至る



「ツナ、それうまい?」
「あー、うまいよ。食べる?」
「食う」



山本は一口だけ俺のジェラートを食べると、俺に自分のジェラートを渡す

俺は、それを一口だけ食べる
すると口の中がスゥーっとした
おそらくこのジェラートはミント味なのだろう




「ミントかぁ、山本っぽいよね」
「そうか?」
「うん。なんか爽やかーってイメージだもん」





俺の中での山本は爽やかで、すごく頼りになるイメージ
まぁ中学生の頃から実際そうなのだけど



「……ツナは、太陽みたいだよなぁ」
「太陽?」
「そ、俺達を見守っていてくれる温かい太陽」
「あ、ありがと////」



よくもまぁそんな恥ずかしい台詞をさらっと……
最近、獄寺くんみたいになってるよなぁ山本は



「でも俺はそんなにすごくないよ」
「何言ってんだよ、ツナはすげぇよ!俺が昔、赤マルチェックした男だぜ!」
「はは、ありがと山本」


俺がそう言うと、山本は爽やかな笑顔で
どういたしまして、ボスと答えた
山本の笑顔を見ると今までの疲れが少しだけとれた気がした
こういう所も山本のすごい所なんだろうな



「んー、やっぱここはいいねぇ」
「だな」



俺が初めてここに来たのは、ボスに就任してから少したった時だった
あの時はまだ仕事にも慣れてなくて大変だったのを今でも鮮明に覚えている
そして、リボーンの鬼のような形相も......
あの時は本気で殺されるかと思ったよ



そして、初めての屋敷からの逃げ出しという名のサボり
イタリア市街を歩いていたら、たまたま見付けたのがここだった
店の店主はいい人だし、ジェラートも美味しいし、なんといってもこの静けさが好きなのだ
とても平和だなぁーって感じがして、とても落ち着く




「そうだなぁ、なんか並中の近くにあった、あの公園を思い出すな」
「あの噴水公園?」
「そうそう。よくあそこの近くにあった駄菓子屋で菓子買って、あの公園で食ったよなぁ」
「ははは、懐かしいなぁ」



そういえば獄寺くんが俺にジュースぶっかけて100回位土下座しまくってたような事もあったなぁ……
うん、懐かしい
けど今思えば、山本とは中学の時から一緒にいるんだよなぁ
いつも助けてもらってるし、迷惑ばっかかけてる俺とずっと一緒にいるなんて



「大変だよなー」
「ん、どうした?」
「いや、なんでもない」
「???」




カーン、カーン、カーン





「ん?鐘の音だな」
「確か、毎日15時になる教会の鐘だよね。綺麗な音」
「綺麗な音なのなー…、ってあれ?ツナ、15時からディーノさん達と同盟会議なかったか?」
「あぁ゙っ!!!!やばい、忘れてた!!早く帰らないとリボーンに殺されるっ!!!」
「やべぇ!!早く行くぞツナ!!」
「うん!!!」



俺と山本は全速力で屋敷に向かって走って行ったのだった




その頃、屋敷では愛銃をピカピカに磨きあげたリボーンがツナ達を待っているのだった
屋敷に銃声が響くまであと8分














山ツナはほのぼのが好きです
けどこれは山ツナ……なのかな…


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あきゅろす。
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