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おもいびと
◆うつろい11





ひと抱えはあるプレゼントを運んで、エントランス前で鍵を探していると。

不意におれを呼ぶ声が聞こえた。



この声は

陸?



おれは、声を頼りに視線を移してから。



そこに所在無げに佇んでいた影を見つけて。



心臓が潰れてしまうんじゃないかと思うほどの、胸の痛みを覚えた。

うつろい
─―終─―



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