おもいびと
◇禁区10
海斗に抱かれてキスをしながら、おれは考える。
海斗は戸惑っている。
おれと一緒に気持ちいいと感じることが、悪い事だとでも思っているようで。
でも、優しいからおれを突き放さない。
本当はおれの事をどう思っているんだろう。
おれが海斗を思っているように、海斗もおれを思ってくれているのかな。
おれは、海斗と気持ちよくなる事をしたい。
海斗と…………
考えただけで、おれは反応して勃ってしまう。
おれは
海斗とひとつになりたい
セックスしたい
そんな自分の感情に気付いた時。
おれは中学三年になり。
受験へと押しやられた。
禁区
――終――
[*前へ]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!