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おもいびと
◇時つ風17





こんな淫乱みたいなおれの身体。
先輩は大切にしてくれて。

「嬉しい……先輩」

背筋にざわざわと快楽が走る。
それが根元に集中して、止めようのない疼きが一瞬で全身に広がった。

「あぁっっ……カズせんぱい!!」

「……陸!」

揺さぶりが強くなって、おれは夢中で先輩に縋り続けた。
おれの中をゆとりなく満たして、擦りあげる先輩が、おれを上限なく興奮させる。



気持いい。
こんなに気持ち良くて。
おれはおかしくなってしまいそうだ。



熱を持ったふたりの身体にザワリと鳥肌がたって。
おれの腰の感覚が快楽だけに支配された。

達ったのはほぼ同時だった。

快感を共有して、おれの体液がまたふたりの身体を汚して。
その匂いが淫らな気分を助長して。
疼きはすぐには収まらない。

おれを膝に抱いたままの先輩は、おれをきつく抱きしめたまま、おれの髪を何度も撫でて。

まるで、本当に愛されているみたいだと思えた。



貫く熱は失われないで、まだおれの中にある。

けれど、先輩はおれの頬にキスしてからおれから離れて。
まだ勃ってるそこからゴムを外して始末した。



どうして先輩のは大きいままなんだろう。

おれだけが達って、先輩は達ってないのかな?



「……ちゃんと気持ち良く達かせてもらったよ。おれのはしばらくこうなんだ。気にするな」

達っても勃ったまま?
そんなひとがいるの?

あの日はすぐにシャワーに行ったから分からなかった。

おれは、興味津々で先輩のそこを見つめてしまった。



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あきゅろす。
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