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おおふり
タカレン+モトキ  二人の大切な時間


デート中なアベミハを見守る会
性描写ありです。







無難に映画に行き、ご飯を食べる。


「三橋、何食う」
マクドでデート。
「ビックマックのポテトのセットで、ドリンクはオレンジジュース」
「結構食うんだな、ベーコンサラダのセットで、ドリンクは爽健美茶で」
二階の窓際の席に座る。
壁際に三橋が座って、通路側の椅子に阿部が座った。
高校生の男子食べ物を前にすると、好きな人の前でも食い気が出る。
バーガーを早速手に取る三橋を制して、阿部はあれをやろうと言う。

「三橋が言ってみ、オレはその後復唱するよ」
「うっうまそう!!」
「うまそう!」
《旨そう!!》
最後は二人で繰り返した。

回りのびっくりを、無視してがっつく二人。
直ぐに食べてしまって、後はゆっくりポテトを摘みながら話す。

「三橋、大分体重戻ったか??」
「うっ、あっ」
「嘘はつくなよ」
「ごめん、ちょっとトイレ」
そう言って、トイレに向かってしまった。

「……、脅えんなよ。こっちが虚しくなる」
三橋がいないので、ドリンクをズーっと飲み窓の外をぼんやりと眺めた。

『んっ、今栄口と田島がいた様な??気のせいか』


「タカヤ〜!!」
「……まさか」
「よっ!!」

「ちわす」「何、一人……じゃあないみたいだな。俺三階で食ってたんだ」


「何か用ですか」

「桐青に勝ったんだっ てな、一応おめでとう」
『うっとしいな、早く追っ払わないと、三橋が帰って来る。この人に、変な事吹き込まれるかもな』

「榛名!何してる、帰るぞ」
『ナイス、タイミング』
「おー、タカヤ。お前に言いたい事あったんだけどさ。寄り戻さないか?」

「嫌ですよ、あれはあんたの勘違いだし、一方的な感情でしょうが」

「言うね、でも中学の時より成長したんだぞ、俺。
お前の相手に不足はないと思うけど。投手としても男としても」
『どこまで、俺様なんだ、この人は』


「痛いのは、嫌いです」

「あの時はお前が暴れたから」

「無理矢理したのは、あんたでしょ!!」


「阿部君」

「……、三橋」

『いつから聞いてた、榛名で見えなかった。馬鹿みたいだ。顔見れない……』

固まった二人を見て、榛名は
「なるほど、そういう事か」
「……」
ギラっと睨み付ける阿部に、耳元で
「お前のそういう態度が、征服欲をそそるんだよ」

「///」
かぁーっと赤くなった阿部を前に、まだ動けない三橋の横を通って榛名はいなくなった。


「……、何してる、座れよ。ポテト冷めるぞ」
「うん」



そして沈黙のまま、マクドを出て電車に乗った。
三橋は勇気を出して、聞く事が出来なかった。
阿部は無かった事にしようと考えていた。
長い沈黙は悲しかった。
折角のオフが、いつの間にか二人でいるのに一人でいる様な疎外感に襲われた。



電車を降りて、二人の家への分岐点に着いた。
「じゃあ、明日部活でな」

「……阿部君、俺聞きたい!」
「何を?」
「あっ阿部君と、榛名さんとの事」
「俺は話たくない。今日の会話聞かれたのは、俺の失敗」


「……。何でも知りたいんだ、阿部君の事は。¥」

「お前が、傷付くと思うけど」
「いいから!」
その声の勢いに負けて、つい話しそうになった。
自分の荒んだ過去。
「駄目だ言えない!」
「阿部君!!」
背中を見せた阿部に、抱きつく。
「三橋、オレ」
「このまま聞く、言うまで帰さない」
抱きつく三橋の震える手の上に、自分の手を重ねると落ち着いた、温もりを感じた。



「……、行為は一度だけ。オレも軽率だったんだ。自分の事をそういう目で見る榛名を、無視してた」
「……」
「二人っきりになった時抱かれたんだ。それだけ」

「阿部君!」
三橋は阿部の異変に気が付いた、ずるりと体から力が抜ける。じべに座り込んでしまう阿部。
「ごめ、チョット休めば治る……」

『キモチ悪…、思い出した』



「阿部君、オレの家に行こう」
「嫌だ。チョっ三橋!」
グイっとひっぱられると、歩く他無かった。
「ここからなら、オレの家の方が近いよ。いくらでも休んでていいから」
「三橋」
「お願い」




三橋の部屋に通されてベットに腰掛けた。

まだ気持ち悪い
「……阿部君。水」
「サンキュ」
一口飲むと落ち着いたけど、それ以上飲む気にはなれなかった。
「三橋、オレがお前の事抱かないのは、酷くしたくないからだ」
「阿部君になら……」

「言うな、お前の体が大事だ。夏大が終わるまではと思ってたでも、無理だ。決心つかないよ。オレも榛名みたいにお前抱きそうで、優しく出来る気がしない」



「……」
「傷付けたくないんだ。榛名に付けられた傷が、うずく度にオレは臆病になってる。もしも抱いて三橋に、オレと同じ経験をさせるぐらいなら、抱かない方がマシだよ」

そう言って、テーブルにコップを置いた。
立ち上がった途端に、ぐいと袖を掴まれた阿部はベットに倒れ込んだ。
「三橋!」
「阿部君の気持ちは分かったでも、それじゃあオレの気持ちはどうなるの?(涙)」
「……三橋」
「オレ達、付き合ってるんでしょ!だったらするかしないかも、二人で決める事でしょ!」

『こいつ熱でもあるんじゃ?』

「オレはっ、阿部君に抱かれたい!」
「こんなオレを……その気にさせられるか??」
「うん」そう答えた唇が重なった。



「っ……、三橋っんっはぁ、はぁ、お前下手だな。あっ」

三橋の手が、服の中に入って来る。
「冷たい」
「ごめん」
「ほんでもって重い」
「あっ、ごめ」
三橋が自分の上から、ベットの隅に移動すると阿部は身を起こして、三橋の体を引き寄せた。抱き締めた体は。いつもの通り吸い付く様な肌だ。
「緊張してる?嫌なら止めるから言って……」
「うっうん」
くちゅっとキスすると、舌が絡んで唾液が混ざった。
手で掴んでいる三橋の手を握って、段々温かくなって来るのが分かった。

小さな唇から漏れる甘い声は大人びていて、それだけで十分煽られた。
キスをしながら状態を倒して、ズボンを脱がすともうそこは自分を主張し始めていて、触ってやらないと行けなかった。

「あっ!阿部君っ……んっ」
「三橋、可愛すぎっ……」
「あっ阿部君も、脱いで欲しい」

「ああ」
全て自分の前で脱ぎ捨てて行く阿部を、見た三橋は
「体綺麗…」そう呟いた。


「そう思う?あざだらけだけど……」
「阿部君……あざ酷い。でもこれは、阿部君が努力した証拠だよ」
ハッとなった。
三橋に言われると付けられた傷が、あいつに付けられた傷じゃなくて、努力した証しになった。
「嬉しいよ」

「……、阿部君が欲しいっ」
「うん、あげるよ」

指を入れると、そこは思ったよりすんなりと受け入れた。
「三橋、ここいじった事ある??」
「しないっんっ……」
「じゃあ、誰かとした??」
「しないよ、初めて……初めてだもん」
「そっか、オレ三橋の事大事にするよ」
ググっ
「ふぅ……んっ」
「力抜いて、ゆっくり深呼吸して」
そう言われるがままに、ふっと息を吐くと同時に阿部は、自分を三橋の中に進めた。


「痛い??」
「大丈夫っ……。でも何だか変な感じ」

「動いていいっ??」
「うん」


「あっふぁっ……あっ、あっ!!」


「!!!」
ドクドクっ……。
「あっ??阿部君??」
「ごめん、中に出した」



ズルッと、三橋から抜くと繋がっていた場所から、トロリと証が出てきた。
「綺麗にしてやるよ」
「えっ!!あっ阿部っん……あぁ」
いったばかりの体は、敏感だった。
その蕾に、指をかき入れ中から出した。
自分の指に絡んで、精液は光沢を伴って、三橋から出て来る。
「三橋、また立って来てる」
「だって、阿部君がっ……」
「……気持ちい??」
「うん」
「そっか。口でしてやるよ、三橋」
「でっでも。あっ!!……あっん」



//////


終わったあと、三橋はぐったり、阿部はすっきりしていた。
「大丈夫か三橋??」
「うん。大丈夫だよ」
「親帰って来るよな??帰るわ」
そう言って、服を着始める。
「今日は、遅くなるって、阿部君シャワーだけでも」
「いいっ、家で入るし。サンキュ、お前も親帰って来る前に、その格好どうにかしとけよ」
「うっうん」
「シーツも自分で換えろよ、汚したしな。洗濯機に突っ込めいいな」
「うん」
「もしも、今日酷くしてたらごめん、もうしない」

そう、三橋の髪をやんわり撫でる。

「阿部君!!オレ、痛くなかったし!気持ち良かったよ」

「ハハっ!!三橋お前のそういう所好き、癒されるよ」
「ホント??」
「ああ、最後にキスだけいい??」
「うん」ちゅっと軽くキスを交わす。


「じゃあな」
「また明日」




次の日

「三橋、あれからどうなった??阿部とはうまく行ったのか??」
「うっうん/// 」
「なんだぁ〜よかったぁ〜。榛名さん来たし、どうなったかと思ってたよ〜」

と田島、三橋、栄口がヒソヒソと話す。
そこへ、阿部。
「三橋、何やってる、練習!!」
「うん。続きは後で」
「おう……」


「何話してたんだ??オレの話??」
「えっ??ううん。違うよ」

『あれ??何か阿部君機嫌悪い??』
「・・・」シュン・・・。

「何落ち込んでんの??」
「昨日は優しかったのに、何だかいつもの阿部君だから……」
ピキ
「今は、練習中、昨日はオフだろ、お前は投手、オレは捕手」
「……、はい」
「おら、気合入れろ!!」
バシッと背中を叩かれる
「はい!!」







次回予告

こんな感じで、続きもんになるかも
そして遂に見守る会がばれる!!
三橋と阿部の仲危機。
邪魔者榛名またまた登場。











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