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結界師
正X良→時 好き??嫌い??
「あっ!待てよ、時音!」
「ついて来ないでって言ってるでしょ!…気持ち悪い。」
「あっ時…」冷たい背中に声をかけようとしたがダメだった、全身脱力状態だ。

立ってらんない……。
「おっと、良守。」背中を支えたのは久しぶり昨日の夜帰って来た兄であった。
「フラレたな。俺にしない?」頭を持ち上げて兄の顔を見ていたがその言葉に堪らず肘鉄を食らわして痛くもないのに非常に痛がっている兄を睨んだ。
「朝から変な事言うなよ。俺学校行くから」
「行ってらっしゃいって言いたいけどデートしない?」
そう言って正守は良守の背中からバックを奪って式に良守の部屋に持って行く様に伝える。「えっ!?」あからさまに嫌な顔をされた。
「正直だな、良守は!そこも好きだけどね。行こうか。」
「あっ待てよ!」正守は弟の手を引っ張って走り出す。
振りほどけないほどの力で手首を捕まれて引っ張られる
「いいのかよ弟学校さぼらして。」
振り返った兄貴が「お前いつも式神にまかせっきりで寝てるよね??」

『何で知ってんだ、こいつ。』そう思いつつ走りながらいつもの様に式を放った。

「付き合うからさ。はなせよ!」
「分かった。じゃあ、んっ。」手首を放したと思うと手の平を出して来た
「何?!」「(クス)、鈍いな良守は手繋ごうよ。」
「はぁ!何言ってんだよ!出来るか!」「残念、昔は繋いでたじゃないか。」

「昔の話だろ。」
そう言って良守が足早に兄を追い越して行った、その背中をニヤニヤと正守がついて来る。

「今日は勿論兄貴のおごりなんだろな?」
「うん、そうだけど。お前気にいるよきっと。」一瞬兄の顔になり優しい顔になった。

『なんだよ、その顔。』正守と良守の距離は一定を保った、信号で一旦止まっても良守は少し遅れて歩き出した。

「切符買うからちょっと待ってて」駅、電車に乗るのか?遠くまで行くんだろうか?

「はい。」手渡された切符は都市部行きの三区間程先までの値段だった。
電車が来た時正守が良守の手を取った「兄貴!!」「この電車込むから。」目の前に停車した電車は向こうが見えないほどギュウギュウの人だった。

「うわ。兄貴…一本見送らない。」「つまり、ちょっとでも長い間俺と手ー繋いでたいって事?」「勝手な解釈すんな!!」「まぁまぁ。」そうしてる間に本当に見送ってしまった。待ち時間が長く感じた。繋いだ手から体温を感じた
行為以外にこんなに身近に感じた事はなかった。
電車に乗るとやっぱりギュウギュウ、ラッシュは過ぎているものの
『どこからわいて来るんだ。この人間は。』

すぐに出れる様にドアと座席の角に二人は辛うじて立った。
正守が良守を覆って良守に見えるのは兄の胸だけだった。

ガタンゴトン
電車が動き出して強く揺れる度に客が一方を圧迫した。

急に距離を縮めて来た「兄貴重い…」
良守が兄を見上げて言うと
「何だか…ここで犯してやりたい気分になって来たよ…」
危ない事を言い出す兄の胸に顔を埋めた「バカ兄貴…。」



電車を降りて大通を歩き。
おしゃれな洋服SHOPに入って行く兄を追い掛けた。
「兄貴??」「そのままじゃ補導されちゃうでしょ。」
「えっ、あり得なくはないけど。」「スーツ買おうか、卒業する時も使えるでしょ。」
正守は店員を呼んで良守を指指し

「あいつに合うスーツを一式お願いします。」と言った
良守に文句を言わせる隙を与えず、勝手に進めてしまう。
店員が三種類のスーツを持って来た。
ストライプの入ったブルーのを選んで良守を手招きする、渋々応じて、着てやった。
「着れた?」「まだ…覗くなよな。」
「見てない所何てないけど、覗くのは賛成だな。」
「兄貴!!」「はいはい。」
扉を開けて兄に見せる、じっくりと上から下まで見られて息が出来ない様な感じがした。

「…。」
「…いいね。それにしようか。これはいて見て。」と黒いローファーを目で確認して歩いて見た「どう?履きごごちは?」
「問題ないけど。」「そうなら」
「これ全部下さい。値札取って貰えよ。」
「あっうん。」女の店員さんがハサミで全て取ってくれた、真新しいスーツである。



正午前。

いりくんだ裏通りを5分程歩いただろうか?
穴場の雰囲気がある白い小さなカフェに足をとめた。
「カフェシモーヌ」白いレンガ壁にピンクの看板。
いかにも着物の男やスーツの男子が入る所ではないと感じた。
特に兄貴が。『ここに…兄貴と入るのかよ。』兄はドアを開けて良守を先に中へと促した、応じて中に入る。
席は全部で15人入れればいい方、円いテーブルにクロスがかかっている、客は他にOL風の女性が二人、その女性客は窓際に座っていた。

良守は奥に進んで角の手前の席、兄はその前に座った。
後は白い壁。良守の視界には兄貴しか見えない状態だ。
「何頼む?ここのケーキどれも美味しいから。」
「チョコレートケーキとアイスミルクティーのセット」メニューの写真を見てって言うのもあるが、良守はチョコレートケーキが好きだからだろうと思うと可愛いいなと思ってしまう。
「すいません。」手を上げて店員を呼ぶ。

注文を聞きに来たのは外人の40後半と見られる女性だった、白人系の瞳が綺麗なミドリだった。
流暢な日本語を話す所を見ると何年もここをやっている事が分かる。
清潔感のある全体的は店の雰囲気、クロスにはシミ一つない。
「チョコレートケーキとアイスミルクティーのセット一つとメロンソーダ一つお願いします。」
「はい、かしこまりました。弟さん?」
「ええ、弟はケーキを作るのが趣味で是非貴方の作る
        ケーキを食べさせてやりたいと思って。」
「そうですか、ありがとうございます。作るのが好きなのね。いい趣味をお持ちですね。」
優しい笑顔を見せられて思わず心が動いた「あっありがとうございます。」

「今日はゆっくりして言って下さいね。」
面と向かって座るのはあまりない家では隣で並んで食べるのでこのスチュエーションはないな。『あんまり見てらんないな、兄貴の顔』

目を伏せて…チラリと見る「何?」微笑を浮かべた
「別に、」
『俺何やってんだろ、兄貴の選んだ服着て学校は式に任せてさぼりなんて、いくら時音に拒否されても学校に行かない烏森に行かないって訳じゃないのに…兄貴に甘えたかったのかな?』

「何考えてるんだ?良守?」
「兄貴の事。」
「えっ!?」「かっ勘違いするなよ!変な意味じゃないからな。」
「俺の事なら今は考え込まないで、こっち見てくれないかな?」「……」
沈黙で見つめあっていると「お待たせしました。」テーブルにチョコレートケーキとアイスミルクティーとメロンソーダが並んだ。
「ごゆっくり。」

「頂きます。」
良守はケーキをパクりと食べた。
白い皿にはオレンジ色のソースが弧を描いて垂らされていた。
今度はそれにつけて食べてみる「…、美味しいこのソースが甘すぎないチョコに果実の甘みと酸味が絶妙じゃん。」と笑顔で感動している
「(クスっ)おい〇〇ぼうじゃないんだから。」

「…兄貴ありがとな、今日に限って落ち込んでた、疲れてんのかな?俺。」

「息抜きになった?」「うん。」兄がメロンソーダをチューと飲む。



「――、にしても俺といても時音ちゃんの事考えてるんだ。」
「…時音は特別だよ。あいつが傷つくのは見たくないからさ。」
「俺は?俺が傷つくのは?」
「見たくないに決まってるだろ!いちいちつかかるなよ。
  ……兄貴は時音とは違う。」
「ふーん。悪かったよ、ちょっと嫉妬だよ。」
「!!…。」
『兄貴が嫉妬!!そんな事ある訳ないよな。』

そう思うとなんだか食べるのが早くなって・・・。
ガブガブとがっつく様に食べてしまった。 
兄はそんな弟をしばし見つめていた。



カフェを出て、足早に駅に向う良守。
「良守、何??怒ったの??」兄が通せんぼして良守の前に立ちはだかって逃げない様に腕を掴んだ。
「別に考え事・・・。」「何??俺の事??」
「そうだよ!!悪いかよ。」「ふーん。良守、こっち・・。」手首を掴んで誘導する。「兄貴??どこに行くんだよ」ドンドン歩いて行って駅なんて関係ない、裏道に入っていかにもいかがわしいお店が並んだ、道に入った。
「何??どこに行くんだよ。」 


!!
ラブホテル・・・・・。
「ちょっ!!兄貴!!何考えてやがる!!」





無理やり部屋に連れ込まれて、ベットへ倒れこむ良守。
「何する気だ!!」「変な事聞くな、やる事は一つだろ。抱きたくなったんだ、抱かせろよ。」「やっ!!ヤダ!!」
「抵抗しない、良守は知らないかな??男が恋人に服を贈るのは自分で脱がす喜びを味わいたいからさ。」「っ・・・。」「暴れたら手首ネクタイで縛っちゃうよ。念糸でもいいけどね。」




指先が乳首に触れる、舌でこねくり回されて酷く感じた久しぶりだからかな??「んっ・・・。んんっ」既に全裸になった二人は絡んでいた。
良守の濡れた蕾に指を突っ込んで円を描く様に回す。
そして、指を増やした。「あっ・・・。」声が漏れて、ディープキスを繰り返した。「良守、入っていい??」反論なんて出来ない、ただ兄貴が欲しくなってた。上から顔を覗きこむ兄貴の背中に手を回した「行くぞ。」
「・・・・・っんっあぁ!!」『兄貴の・・。おっきい・・。』
小さな硬い物を指でこすり上げられるだけで良守は正守を「キュ〜ウ」と締め上げた。
良守のイイ所を突いてやると尚いい感じだ。
「あっ!!やっん。 兄貴・・・・。」
「良守。」
それまで激しく突いて来ていた正守が動きを止めて
「兄貴・・・。イカセテっ・・・。んっ・・っ」「良守、何を考えていた??」
「・・・。兄貴も嫉妬する??俺の事好きなの??・・・。聞きたい。」


「好きだよ。じゃなきゃ抱かないよ。」
「ホントに??」「嘘ついてそうするんだ。」


「あっ!!ヤダ・・・んっ何か変・・・兄貴、助けて・・・。」
そう言って正守の背中に爪を立てた。
「兄貴・・・・。あっあぁ」
「良守。」「もうっ・・・。駄目!!」ビクビクと痙攣を起こし、正守を締め上げた、正守も同時に達した。




「いいから、自分で洗えるって!!」
二人でバスタイム、でも兄が体を洗ってやろうとうるさい。
「いいから、洗われてろ。」
傷だらけ背中を泡が包む、『二人で風呂、なんて何年ぶりだろ。』
背中を洗われながらぼんやりしていると兄貴が前の方も洗おうとしている事にびっくりした。
「あっ!兄貴!!バカ・・・。」思わず立ち上がり体を離した。
「もう、今日はしないからな・・・。」そう言って泡を流し湯船に先入った。
「残念・・・・。」「ふん、変態。」
湯船の中で肩を並べた。
『さっきまであんなに素直だったのに、だから泣かしたくなるんだよな。』
「良守・・・。」
「何・・・。」「好き??」
「えっ!!」いきなり急接近顔を近づけて来る。「どう、今度はここで騎乗位でしようか」「なっ・・・。」「おいで・・・。」自分の上にと促す正守を見て躊躇する。『誰が、行くかよ。さっさと上って帰らないと、またやられる。』
そんな事を考えてるので一足遅かった体を引き寄せられ湯船の中で挿入。「あっあぁ・・・。あっあっ・・・。」「さっきより感じてないか??まぁ俺もだけど、あんまり、持ちそうにないっ・・・。」「やっ、バカ兄貴。」湯船のお湯が上下運動に揺れている。




そしてまだまだ続き・・・。



夜、烏森で
「うっ!!」走っていた、良守が腰を押さえて倒れ込む。
「何だい、またかい??」「またとは何だよ!!」「あんたも逃げないから悪い・・・。」「何でだろ、拒否出来ないんだ・・・。」







アトガキ
時音最初だけ登場。
スーツヨッシーいいですねぇ!!


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あきゅろす。
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