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結界師
正X良 幼い想い人

兄貴は高校を卒業して、家を出ると言い出した。
父さんや爺の言う事も聞かずに逆に説得して、今日出て行く。



夜俺はいつもの通りに烏森に向かった

「良守今日はもう帰ろうか??」

いつものメンバーで仕事をこなして、修復も完了している
正門付近でぼんやりとしていた良守

「そうだな、今日は大丈夫そうだ。
    斑尾最後の見回り行って来てくれる。」
そう言って斑尾に行って貰うと妙な気配を感じて時音と俺が振り返ると旅支度を済ませた兄貴だった。

「正守さん。」
「時音ちゃん。
   良守と話があるから先に帰ってくれないかな?」

「はい。分かりました、いこ白尾!」
「オーライハニ〜。」時音と白尾が行ってしまった
いつの間にか戻って来た斑尾も

「じゃあね。」だけかよ。

「俺は別に話す事何てないぞ。」
「そう言うなよ、俺当分帰って来れないよ。」
「出て行くんだろ。
   ……それって半分は俺が原因なんだろ…」


『結構、バレてるのかな?俺の気持ち。………まさかな。』

「考え事なら一人の時にやれよ、帰る!」
そう正守に言い捨てて正門に向かう良守を結界で閉じ込めた
閉じ込められた事も知らずに良守は中で顔をぶつけた。

「兄貴、何のつもりだよ。」

その結界の中に入って来た正守を睨みつけた

「はっきり、言っていいかな?」
「なんだよ?!」
「俺、良守が好きなんだ。」



「えっ!!嘘だろ??」

急な事に顔を赤らめて硬直した良守に近づこうとした正守  

「来るなよ!!バカ兄貴!!」そう言った口を塞がれた。


恐くて嫌だった、初めての事に戸惑った。
どんなに暴れても兄貴の腕が俺の頭と腰に回って外れなかった。
息が苦しくなってもどうやっていいか分からない
兄貴が角度を変えて口づけして来るのでわずかに出来た隙間から甘い声が漏れた
「はぁ んっふ あっ兄貴!!
   んんっ……………っはぁはぁはぁ 」
腕の中で必死で感じてないふりをしながらも顔を赤らめているのを見たら連れ去りたくなった。

「こんなに可愛いなら、もっと早くに手をつけとくんだった。」その言葉に驚いて、思いきり兄をどついた!!


「この!変態。」
口を拭いながら言った
「そうかもな、でもこれでもすっごく我慢してたんだ。」

「いっいつから??」

「クス…風呂入ってる時からかな。
       ……良守まだ11でしょ。」

「兄貴とは絶対風呂には入らないからな!!」

「そうだな、それがいいかもな、
   気持ち伝えたしもう我慢も出来ないし。」
「俺は!女じゃないぞ。」
「分かってる。」
「兄弟だぞ!」
「分かってるよ。
 でも好きなんだ………だから行く前にさ。
  もう一回だけキスさせてよ。」
「そんなの、嫌に決まってるだろ!!」
「さっきは結構こたえてくれてたでしょ。だから…ね。」
また兄貴は俺を愛しそうに抱いて
今度は優しく軽くキスをしたと思ったら
俺を解放して荷物を持って先に正門に歩き出した。

「…兄貴……」

そう兄の背中に呟くと正守は笑顔で振り返り

「良守、お前が俺を受け入れられるぐらいに成長したら。
抱きに帰って来るよ。
それに……今のお前に手ー出したら完全に犯罪者だ…」

「帰って来んな!!////」
「ハハ じゃあな。」

そして兄貴は三年も姿を見せなかった。








アトガキ
昔話でした。
少し、噛み付かれている兄18歳と幼い弟11歳の良守。

兄貴は実は変態だったのだ!!

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