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海水浴(全員)
海水浴

晴れ渡る空に   青い海

夏の日差しを浴びて   より一層 ………眩しいキミ


海水浴



『こんな暑い日は海に行きたいっス』




いつもなら真田の喝も飛ぶような練習中の赤也の一言


でも今日だけは  その発言も許されて

……メンバー全員が賛成せざるを得なかった……



なぜなら




マ『海か〜………私も行きたいなぁ……今年は新しい水着を買ったのに1回も行って無いんだ………』




…………そう呟いたのは
我が立海テニス部  唯一のマネージャー

……………男だらけで女っ気ゼロの部の一輪の花



そんな彼女が赤也の一言に賛同して………




幸『フフ………明日は休みだし……たまには息抜きも必要かな?』




…………なーんて   鶴の一声がかかれば  もう  決定



真夏の海に繰り出す事に…………!!!!!!






…………………………………………………………………………





切『ひゃっほーい!!!!海だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』




丸『イエーイ!!!…………海の家の焼きそば……うっまそ〜!!』


真『落ち着かんか馬鹿者!!』

柳『フッ……そういう弦一郎こそ………ソワソワしているように見えるぞ』

真『……………!!』

柳生『まぁまぁ、みんな楽しみにしていたのは同じですから』

仁『………………ピヨ』

幸『フフ………そうだね………』



………全員が  一斉に 1人に視線を向ける



マ『うわぁ!!賑わってますね!』




ジャ『いい天気だからな』

マ『晴れて良かったです!!すっごく楽しみにしていたので♪』



彼女は海を眺めて無邪気に笑っている

潮風に髪が揺れて………
いつもは見られないほど嬉しそうな姿はいつもに増して 可愛い

…………ここに居る誰もが  
この笑顔を見るために来たと言っても過言ではない……







柳『…………………でも……………それだけじゃない………
ここに居るメンバー全員がそう思っている………』





仁『……………さすが……ウチの参謀ぜよ』

ジャ『みんな考えてる事は同じって事か………』

幸『………みんな分かりやすいからね』




海に来た……………

→泳ぐ…………………


イコール……………



切『つまり全員マネージャーの水着目当て………って事じゃないッスか!!』



真『赤也!!!お前はそんな ふしだらな理由で海に来たのか!!!』

幸『ふ〜ん………真田は違うのかい?』

真『な………!お前まで!!……俺は……!!断じてそんな理由で海に来た訳では………!!……これは一種の修行の様なモノで……………た!……たるんどる!!!』

丸『慌て過ぎだろぃ……』

柳『フッ……弦一郎が水着姿を楽しみにしている確率100%……』

切『なぁーんだ……副部長も結構ムッツリなんスね!!』

真『………………………………………。』(威圧感)

切(………げ!!!しまった!!)

仁『まー、俺らも所詮オトコ………健全な中学生じゃからな………』

柳生『……………そういう事ですね』




マ『皆さーん!!どうしたんですか!?早く行きましょうよ〜♪』



噂の張本人は………少し離れた所から
こちらの会話を気にする事なく  一生懸命手招きしている



仁『………やれやれ……無邪気なもんじゃの……』

丸『いま行くから待ってろい!!………早く行こうぜ〜!!』

柳『海の家はもう予約済みだ』

ジャ『……………お前も張り切ってるんだな……』

幸『まぁ、とにかく…せっかく海に来たんだから着替えて一泳ぎしよう』

全員『「おー!!」』





…………………………………………………………





目の前には賑やかなビーチ

家族連れ……カップル……自分たちより年上の女性だって居る


そんなビーチの様子を眺めながら……
全員が  期待を膨らませながら1人の着替えを待っている



切『………夏っていいッスね〜』

丸『おっせーなぁ…………アイツ………(モグモグ……)』

ジャ『………ブン太…………お前もう焼きそば食べてるのか??』

切『待ちきれねーーーー!!!早く来ねーかな!?』

柳生『この賑わいですから、女性の更衣室が混雑しているのでしょうね』

幸『まぁ、気長に待つしかないね』

真『…………………………。』

柳『どうした弦一郎??黙り込んでいるが………』

切『…………分かった!!副部長………アイツの水着を想像してるんスね!?』

真『断じて違う!!!…………精神統一だ……』

仁『海に来てまで  そんな事してどーする?(ニヤリ)』

幸『………分かりやすいなぁ……真田は……』

切『副部長!!…………きっとビキニッスよ!?』

真『………なッ……!?』

柳『弦一郎が水着姿を想像している確率は…………』

真『蓮二!!!!!』

幸『フフ………楽しみだね』

柳生『彼女なら どんなモノでも似合うでしょうからね……』


全員『………………………。』


………………………


皆  遠い目で  彼女の姿を想像する………


シンプルに白い水着……
水玉、縞模様、チェック柄……

いやいや花柄もありうるし……

…………………意外に大胆な水着かもしれない……!!



期待に胸は膨らむばかり……

今か今かと  彼女の登場を待つ……………






『遅くなってスミマセン……!!!』






それは  待ちに待った声…………

みんな  一斉に  振り返る……!!!





全員『…………………!?』





マ『更衣室が  スゴく混んでて…………本当にスミマセン……』







全員「『……………………ジャージ!?』」




………待ち焦がれた彼女は
俺たちの夢を打ち砕くような姿で現れた……………!!!




マ『…………??何か変ですか?いつも通りですけど……』


切『いつも通りだから驚いてんだよ!!!』

マ『………………なんで???』

幸『せっかく海に遊びに来たのに…………なんでジャージなんだい?』

マ『えッ!?遊びに…!?今日は練習じゃ無いんですか!?』

丸『練習なワケねーだろい!!!』

切『昨日  新しい水着がどーのこーのって言ってたじゃねーか!!』


マ『それはそうだけど………海に行く事が決まった時に
        遊びに行くのではない!修行の一環だ!!≠チて……………………真田先輩が…』
        

真『………………!!!』



全員『………………。』



柳『つまり……弦一郎が照れ隠しで言った一言に勘違いしたのか……』




幸『…………………真田………ちょっと  来て…?(威圧感)』

真『………………!?』


マ『…………………??』


柳『………お前は気にするな』






全員((……俺たちの期待って………なんだったんだ…………))









……………………………………………………………



晴れ渡る青い空に  青い海

夏の日差しに…………いつものジャージ


























☆オマケ☆


仁『…………しかしどーする?俺らだけ遊ぶなんて できんじゃろ?』

柳生『彼女1人にするのは心配ですし………』

ジャ『交代で泳ぎに行くか……砂浜でバレーでもするか??』

切『あ〜ッ!!もういっそジャージで海入れよ!!なッ!?』

ジャ『いくらなんでも  それは無理だろ………』



マ『大丈夫です!!!』




丸『ジャージで海入るのか!?』

マ『違います!確かに勘違いしちゃいましたけど……
       濡れてもいいように水着は着てますから!!』




全員『!!』




彼女は  恥ずかしそうに 服を少しだけ捲って
チラッと  お腹の部分の布地を覗かせる



マ『………練習だと思ってたので…………』




切『…………それって……………』




幸『………スクール水着だね……………………』






全員((…………それもアリかも…………………))




おしまい☆

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あきゅろす。
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