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紙吹雪(全員)
紙吹雪

いつも一生懸命な君に
俺たちから精一杯の感謝の気持ち


紙吹雪


幸『弦一郎  例の準備は大丈夫かい?』

真『あぁ、   滞りなく進んでいる』

幸『フフ……それならいいんだ』


ある日の昼休み
立海テニス部は  きたる放課後のサプライズに向けて
密かに準備をしている……


今日はマネージャーの誕生日


俺たちを影からいつも支えてくれる大切なマネージャー

いつも俺たちのために一生懸命働いてくれている彼女に
日頃の感謝を込めてサプライズパーティーをする予定なのだ


幸『ケーキはどうするんだい?』

真『ああ、それなら………………』
柳『丸井が用意しているから案ずるな………………と弦一郎は言う』
真『…………蓮司!お前は飾り付け担当のハズだろう!こんな所に居ていいのか??』

柳『問題ない。後の仕上げはジャッカルと赤也に任せた』

幸『フフ………みんな彼女のためなら手を抜かないね』

真『無論だ。彼女は我らの大事な仲間なのだから当然だ!』

柳『…………仲間……か』
幸『フフフ…………』
真『…………何だというのだ二人とも!たるんどるぞ!』


お互い  口には出さないが
彼女を特別視しているのは自分だけじゃない……

おそらくここにいる三人だけではなく レギュラー全員が………
今日、このサプライズで
他のメンバーを  どう 出し抜いてやろうか、と考えを巡らせている……


幸『そういえば…………今日は部活が無い日だし………どうやって怪しまれずに呼び出すの?』

真『確かにパーティーをする≠ニ呼び出したらサプライズの意味が無いぞ!』

柳『そうだな…………問題は呼び出し方か……』

三人で頭を悩ませる……


仁『………………それなら俺と柳生に任せんしゃい!』

真『仁王!柳生!お前達は飲み物係だろう!?用意したのか?』

柳生『放課後、授業が終わったら自動販売機で買う予定なのですよ
……………あまり  早く買うとぬるくなってしまいますから』

幸『それもそうだね……それで、どうやって彼女を呼び出すの?』

仁『なーに……心配しなさんな……この俺に任せろ』

柳『フッ………さすがだな……成功確率は87%ほどだろう…頼んだぞ』

柳生『ええ、私と仁王君にお任せ下さい』



………………こうして
準備は着実に進み…………


放課後を迎えた………



仁王、柳生以外のメンバーは
部室で彼女を待ち構える…………


切『く〜ッ!!早く来ないッスかね!!』
ジャ『お前…………興奮しすぎだぞ』
丸『そういうジャッカルだって興奮してるだろい?』
真『静かにせんか!!バレてしまうだろう!!』
幸『フフフ…………』
柳『フッ………』


………早く彼女の喜んだ顔が見たい
はやる気持ちをメンバーも隠せない様子だ


…………そう話していると外から声が聞こえて来た

『…………………!!』

幸(来たみたいだね)



『……………………………』


柳生『……………マネージャーさん!!早く!!こちらです!』

仁『急ぐぜよ!!』

マ『はぁ、はぁ、はぁ…待って下さい!!』


…………………バン!!!!!


勢いよく部室のドアが開く


マ『切原くん!!!やめて!!!!!!』


………パンパンパーンッ……………

クラッカーが鳴り響き
彼女の髪に紙吹雪が舞い落ちる

マ『……………………………!?』

全員『「ハッピーバースデー!!!」』

マ『えッ??え??え!?』

彼女は理解できないのか目をまん丸にしている


………色とりどりの紙の花
大きなケーキに用意されたグラス………


幸『随分慌てて来たんだね』

マ『あ、あの部長………私…………
切原君が血だらけになって暴れてるって聞いて来たんですが………』

切『仁王先輩!!もっとマシな嘘なかったんスか!?
………ひどいっス!!アンタもなんで信じるんだよ!!』

マ『ご、ゴメンね………あの……これは一体……』

周りをキョロキョロ見回しながら彼女が聞いてきた


真『ゴホン!!……お前が誕生日だと聞いてなメンバー全員で密かに準備をしたのだ』

丸『見てみろよ!うまそーなケーキだろい!?食おうぜ!!』
ジャ『飾り付けも俺たちがやったんだぜ!!』
仁『なかなか面白いペテンじゃっただろう??』
柳生『騙してすみませんでした』

みんな口々に彼女に声を掛ける

マ『…………私のために…………ありがとうございます……!!』

幸『フフ……君にはいつもお世話になってるからね
俺たちからの  ささやかなお礼だよ………気に入ったかい?』

マ『………ハイ!!とっても嬉しいです!!』

柳『フッ………計画通りだな』

丸『とにかく!!早くケーキ食おうぜ!!』
ジャ『………ブン太………お前そればっかだな……』

真『よし!!では改めて彼女を祝おう』


全員『「カンパーイ!!」』


……………………………………………………

乾杯と同時に
ヒラヒラ舞い落ちる  紙吹雪

…………今日は俺たちの大切なマネージャーへ
感謝の気持ちが詰まった紙吹雪


















☆オマケ☆


幸『じゃあ、持ってきたプレゼントをみんな順番に渡そうか』

マ『………え!!プレゼントまで……!!ありがとうございます!!』

切『はいはーい!!まず俺からッス!!ほら!!』

マ『…………ゲーム??』

切『おう!!また一緒にしようぜ!』

マ『ありがとう!!………とりあえず本体 買うね?』


切(……しまった!!そこまで考えてなかったぜ……!!)


柳『フッ………甘いな赤也……俺からのプレゼントだ
…………俺のデータによるとコレが好きなはずだが』

マ『……ありがとうございます!!…………わぁ!私の大好きなキャラクターのハンカチです!!』

柳(よし………計算通りだ……)

切『データ使うなんてズルいっスよ!!』

丸『じゃー俺からはコレだ!!』

マ『…………いい香り!!スイーツの香りの文房具ですね!!』

丸『おう!!うまそうだろい?………文房具は絶対使うしな!!』

マ『早速  使います!!ありがとうございます!!』

丸(へへへ……なかなかの反応じゃねーか)

柳生『では、私の番ですね!……どうぞ』

マ『………素敵な 折りたたみ傘 ですね!!』

柳生『この間、傘が無くて困っていたでしょう?
………あなたに風邪をひかせたくありませんから』

マ『ありがとうございます!!』

柳生(紳士的にバッチリ決めれましたね…)

ジャ『次は俺か………??』

マ『ジャッカル先輩も!!ありがとうございます!!』

ジャ『捻りが無くて申し訳ないが……………』

マ『とんでも無いです!!機能的な水筒で嬉しいです!!』

ジャ(ここは堅実にいかないとな………)

仁王『次は俺の番ナリ』

マ『……………………コレは………………』

仁『ドライバーとペンチじゃ』

マ『………えっと…………ありがとうございます………』

仁『……………………冗談    本体はその下なんじゃ』

マ『二重だったんですね!………仁王先輩らしいサプライズですね!!………わ〜!!可愛いバレッタ!!』

仁(………掴みはokぜよ)

真『…………ご、ゴホン………ではコレは俺からだ………』

マ『……!!ありがとうございます!!…………ずっしりしていますね……??』

真『俺が一から彫り上げた猫の彫刻だ』

マ『………スゴいです!!……床の間に飾ります!!』

切(………………手作りの彫刻って…………)
柳(…………さすが弦一郎だ……)
丸(アレ貰って喜べるって……アイツは凄いぜ…………)
仁(プリッ………)


幸『…………みんなそれぞれ個性が出るものだなぁ……いろいろ貰えて良かったね』

マ『ハイ!!皆さん本当にありがとうございます!!』

柳『………そういう精市はプレゼントは用意してないのか??』

幸『あぁ…ちょっと間に合わなくってね』

真『随分前から用意を始めていたハズだ!!お前らしくないぞ!!精市!!!』

幸『だから………………』

マ『…………??』

幸『埋め合わせするから   今度の日曜に俺とデートしない??
…………………2人っきりで……………』

マ『………………!!』

幸村以外((や……………やられた………………!!))




おしまい☆

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