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TODAY(仮)
2


「じゃあ俺、
先に西門で待ってる
から―――」

朝、丈とそう約束した。
私はあまり人が通らない
西門を目指して走った。


ウチの高校は東西南北
全ての門がある。
たいてい一番駅から遠い
西門は滅多に使われない。

私達があえて西門に
したのは、私達が一緒に
いるところをまた見られる
と厄介だろうと丈が考えて
くれたのだ・・・。

「サコ!!」

西門には丈が寒そうに
長くて黒いマフラーを

グルグルに巻いて
立っていた。

「ごめん。
待たせたよね??

寒かったでしょ!?」

私が丈に向けて両手を
合わせて謝ると、丈は

「全然平気」

と言う顔をして
首を左右に振った。


そして・・・・

「このまま駅に直行する!?」

と聞いてきた。


私は首を横に振って

「この近くの喫茶

『モナカ』で話さない!?」

と言った。丈は笑顔で

「OK」

と言った 。 



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