PINK(完)
6
「‥‥仲間、はずれ?」
「そうだろ」
「私は仲間はずれなんかに
してないっ」
「あんたはしてる」
「してないっ」
「してるから
こいつらは他の色を失った。
仲間を家族を失った。」
「私は、そんなこと
してないっ。ただ…「誰に
も見られないで生涯を終えるのは可哀想?」
「‥‥」
「こいつらは誰にも
見られないで生涯を終える
わけじゃねぇよ」
「え?」
「俺とアンタが今、
この時間こいつらを見てる。
ちゃんと見られてこの花達は生きてる。」
ピンク色の髪をした彼は
この花達の方をみながら
両手を広げて目を閉じる。
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