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PINK(完)
10


何を根拠に?と思って
私が彼を見ると彼は抜いた
ピンクの花を私に握らせる。





「未来が、
オレンジや青や紫の花を
育ててる時、

俺はピンクを植える。
俺と居れば、未来もピンク
が好きになる。


間違いない」




やはり、彼は何を根拠に
言っているんだろう。


予習復習を毎日かかさず
やってる私ですら

彼の言っていることが
理解できない。

彼の言ってることは
全て根拠がない。




ただ、1つ、
やはり根拠はないけれど
初めてショウという人間を
知ったけど、






君は
嘘をつかない気がする。
彼を少しだけ、






少しだけなら


信じてみようか。





「ショウ。」





「え?」




「この花、貰って良い?


あとここにこれからやっぱり来ても良い?」



「‥‥未来が来たいなら」




「来たい」



「良いよ」








普遍的な毎日に、
原色の毎日に、

いっそ奇抜なピンクを入れてみようか。


ありふれた日常なんか
じゃなくて少しスパイスの
効いた毎日に、してみようか?






ありふれた日常に

原色ばかりの毎日に

君のピンクを加えてみようか。








END.





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