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Present Novel
ブルーハワイの誘惑



俺がそう言うと小山が、
俺の口にまた、





たこ焼きを一つ入れた。






「これ以上、
私は伸びないし、先輩は
まだ少しくらいなら伸びる
でしょう。



私からしてみれば、
たけち先輩はチビじゃない
し、付き合う上で何の問題
もないわけです。


おまけに、彼女がいれば、
先輩も受験頑張れるでしょう?」









何かのアナウンスが
流れた。









「‥‥何が言いたいわけ?」




「鈍感。だーかーら、
こんな彼女、どうです?」





はっぴを着た小山が俺を
見て舌を出した。





かき氷を食べたばっか
だったから舌が真っ青だった。









「色気ねーな」





「何がですか」





「いや、別に」





俺が笑っていうと、
小山は自分の舌に気付いて
ないようで頭に『?』を、
浮かべた。







「色気ねーけど、その彼女
…お前なら良いな」





「え?」






「いいよ、貰ってやるよ」






「…何かえらそう」






小山がそう呟くと同時に
大きな花火が小山の後ろで
高く空に上がった。








「だってお前、舌が真っ青
で妖怪みたいだし」









「なっ」









急いで小山が自分の手鏡で
自分の舌を見る。







「小山みたいな女は、
一生彼氏できねーよ。」






俺がそう言うと、
小山が両頬を膨らませて
視線を鏡から俺に移した。







「はっ、
もう出来ましたけど」





と俺の顔を指差す。







「‥そっか。」









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