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Present Novel
純情ひまわり



私が後ろを振り向くと
綺麗な同い年くらいの女の子達が3人笑顔で立っている。





「邪魔しに来たわけじゃないよー。遊びにきたの!」





3人の内の真ん中にいた、
茶色の髪を綺麗に巻いてある可愛い感じの子が藤堂さんの着ているエプロンを引っ張った。




「あー、うるせー。
お前も、コイツみたいに、花屋に貢献しろよ。」





そう言って私の向日葵を
指差した。




この向日葵は、藤堂さんがくれた花であって私が買ったものではない。






「えー、だって私達シンちゃんに、会いに来てるだけだしねー」





「じゃぁ、とっとと帰れ」





「えー」





「お前達、営業妨害だ。
帰れ帰れ。」


そう言うと藤堂さんが両手をシッシッと振って3人を追い出す。


「ケチ。まぁ、いいや。シンちゃんまた来るねー」






そう言って3人は帰っていき、唖然としてる私に、藤堂さんが気付いた。





「あー、あいつら
いつも邪魔しに来んだよ」





「でもそれって、
藤堂さんが好きなんじゃ?」





「多分な」





「気持ち、知ってたの?」







「そんなん、バレバレだろ。まぁ、奴らの気持ちには応えられねーけどな」





「なんで?」






今の子達は、藤堂さんに
振り向いてもらいたくて毎日のようにココへやってくる。





でも藤堂さんはその気持ちに気付かない振りをしてやりすごしてる。





彼女等は、藤堂さんのことを下の名で呼ぶことが出来る。





少なくとも、彼女等は、
一生懸命体をはって藤堂さんにぶつかってる。



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