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Present Novel
純情ひまわり






「花屋に少しは貢献しろよ」



駅近くの、花屋『ひまわり』は、眼鏡の似合う金髪の花屋に向いてない藤堂さんが経営している。


口は悪いし、見た目も悪そうな藤堂さんに、話し掛けられてから私は毎日のようにココへ制服で通う。



「今日は学校ねーんじゃねーのか?」

「ん」

「じゃぁ、何で制服?」

「補習があったの」


「へぇー」

「藤堂さんはさぁ、
何でそんな金髪で花屋なんかやってるの?」




「あー、
お前は本当髪黒いよな。」





「いえ、そーではなくて。
答えになってないから。



あっ、ひまわりが好きで
金髪とか?」






私がひまわりを1本出して
藤堂さんに見せると、藤堂さんはあからさまに驚いた顔をして、




「よくわかったなぁ」





と言うので、





「嘘っ」





と今度は私が驚くと、
藤堂さんが私に近づいて
頭に手を置くと





「んなわけねーだろ」







と向日葵を奪った。
そして花がさしてある筒みたいなところに水を入れ替えたりしていた。




「違うんだ」




「ちげーよ、
お前、花屋が皆、黒髪の優しいお兄さんだと思ったら大間違いだからな」




「確かに。藤堂さんは優しくないもんね」






「言ってくれるじゃねーか、小娘!」





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あきゅろす。
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