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Present Novel
ブルーハワイの誘惑





「何すんだよ」






「たけち先輩は、かき氷を
食べても背伸びないし、



受験生なのに、
お腹壊すだけですよ」






「は、うるせーよ。
じゃぁ…250円よこせ」






俺が左手を出して金を返せ
というと、代わりに小山が
一つたこ焼きを俺に食べさせた。




「これでも食べて、
大きくなりましょーねー」





「ふぁ?(は?)」






最高の笑顔で毒を吐かれ
おまけにかき氷を奪われた
俺は小山の頭を軽く叩いた




「なっ、
痛いじゃないですか!!」





「…ふぉまへ(お前)の‥
身長よこせ、このやろう」





「はぁ?」





「(後輩のくせにおちょくりやがって‥)くそ女」






「たけち先輩、だから
彼女出来ないんですよー」





「うるせーよ」






「私が、彼女になったげましょうか?」









小山がたこ焼きをもう一つ
俺の口に入れる。






危うく、俺はそのたこ焼きを落としそうになる。



もちろん、それは動揺じゃ
なくて、熱かったから。



‥‥え?
一個目は普通に食べたって…?‥‥うるせーよ。





「うそですけどね。
あっ先輩、顔赤い(笑)」






小山が舌を出して笑った。
俺は人をからかうこいつが
苦手だ。





「‥‥お前が彼女に
してもらいたいのは、慎司
の方だろ」





俺がそう言うと
小山は今まで見せたことの
ない表情で静かに笑った。







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