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Present Novel
ラブマイン症



笑っている如月に俺が
パソコンから如月の方へ視線を向ける。





「俺は、







自分のものしか
愛さない」






俺がそう言うと、
如月が笑っていた顔を
真顔に戻して俺を見た。





「基本的に嫌いじゃない
人でも物でも冷たい。






だけど、自分のものは
死んでも離さない。」






「部長は、
私に冷たいですよね」






如月がもごもごと
下を向きながら喋る。








「如月が、俺を冷たいと思ってても






俺は如月を愛してるから
沢山の愛をやってるつもりだけど、





感じないか‥?」







俺がそう言うと
如月が驚いた顔をして
こちらに視線を向ける。





「今日は、指輪を買いに
行くんだよ。






如月は既にもう
俺のものだからな。

逃げれると思うなよ」







俺がそう言うと
如月は顔を真っ赤にさせた。




そして


「部長はいつでも勝手です‥」

と言った。でも顔は少し笑っている。







なんて分かりやすい
奴だ。


如月、お前の気持ちなんて
手に取るようにわかるよ






蜘蛛の巣に捕えられた
ものは決して逃げることは
出来ない。





沢山の愛の詰まった
監獄で沢山の愛情をもらう





「行く用意は出来たか?」







「あっ、はい」







AM.8:59、
蝶と蜘蛛は飛び立った。






END.






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あきゅろす。
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