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Present Novel
未来マスク







昔から、
体のあっちこっちにガタが
来やすくて、故障ばかり
していた俺の身体。




学校は、
休みがちだった俺にとって
どうでも良いもので一度
ダブってるからいっそ辞め
ちゃえとさえ思ったんだけど、何故かその日だけは、




伝えるのは口下手だからだけじゃなくて、とても難しい、





否、もっと簡単で
衝動的なものに近かった。





病院の入退院を繰り返していたからか肌が真っ白で一際自毛の真っ黒な髪が際立つ俺は




何ヵ月ぶりかに
何故だか学校に来ていた。






ちょうど今日から、
新学期。






そんなに俺がタブっている
ということは知らないで
あろう、教室に多分一番早いであろう時間に着いた。




しかし、
いつもの俺が少し違った
ように





ありえない早さの時間帯に
すでに座席に着いている
少女がいた。





ノートを開いて参考書に
目をやりながらスラスラと
問題を解いている。





その一連の動作と
彼女のピンと伸びている
背筋に俺は一瞬でひかれてしまった。




それは、
衝動的な俺の一日を一瞬で
ピンクに変える





言葉だけじゃ上手く
表せない






だけど、



素晴らしい一瞬の
出来事。





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あきゅろす。
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