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Present Novel
電撃トレイン




「あれー?無視ですかぁ?」






やはり、絡んできた。







なんでこうも単脳な人は
すぐに人にちょっかいを出したがるのだろうか。





「あれー、また無視?」







2度目の質問。
私がまた無視しようとしたら今度は単語帳を取られた。




「ちょっ…」





「あっ、やっと喋ってくれたー。ねぇ、今日学校さぼらない?」





「さぼりません。単語帳を返してください。」






出来るだけ当たり障りのない言葉を選んで私がため息混じりに言うと、高校生は私の単語帳をペラペラめくって、舌を出した。



「こんなん、勉強して
どこが楽しいの…?」






「だから、返してってば」







私が手を伸ばすと、単語帳を上に持ってきて私の届かない位置に自分の手を固定した。




「一緒に、
遊んでくれたら返す」






「は!?
だから、迷惑なんです!」





私がそういうと
見るからにチャラチャラ
したその男はへらへら笑って口笛を吹きはじめた。




本当にタチが悪い。







私が言い返そうとした時、
綺麗な長い腕が現われて
ひょいと男の手から、
単語帳を奪った。





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あきゅろす。
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