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Present Novel
電撃トレイン






朝、51分の電車に乗った。
時期はちょうど6月中旬で、制服は春服から夏服に変化を遂げる。



私も今朝クリーニングに出していた半袖のセーラー服をクローゼットから取り出して着替えた。




今は真っ白な半袖のセーラー服に、今日1時間目に英語の小テストがある為、単語帳を持って急いで電車に乗った。

額には、うっすらと汗が出てくる、そんな季節。






空いている席にスッと座ると単語帳に視線を移す。
心は、はやる。





今日も、彼に出会えた。
彼は、真っ白な白いシャツに、黒いズボン、制服だけでは、どこの高校か判断することは難しい。
やはりイヤホンをしていて目を閉じている。

寝ているのか…
音楽に集中しているのか、
それとも何か別の理由が、
あるのだろうか?

そんなことを考えていたら
ガラの悪そうな高校生が、
乗ってきた。






もう、完全に無視だ。
下手に目があったりしたら
絡んでこられるかも、しれない。私は、空気!

そんな気持ちで単語帳に集中した。






でも、虚しくも、高校生は
私の方にやってきた。
そして私の前に立ちふさがる。私は前を向かないように下ばかり見ていると、ふいに声が聞こえた。





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あきゅろす。
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