Present Novel
白昼夢ですから
「のりちゃん、現実を受け止めよーよ」
「何が現実よ。これは夢なのよ」
「そんな事ないんだって。
これは今実際に起きちゃってる現象なんだって」
金髪野郎が、
『僕達は不可抗力だったんだよ』というような顔をして、私を見る。
「じゃあ出てってよ。私の部屋に居座らないで」
「……そんな事言われても、僕達は何故だかのりちゃんの部屋から一歩も出られないんだよ。」
「‥‥じゃあせめて、その格好を着替えて」
私の目の前にいる2人はどちらも凄い格好をしている。男の子の方は外国の王子様みたいな格好。よくおとぎ話に出てくるような格好で、今寒い時期なのに白タイツにカボチャパンツ、等どれもとても寒そうだ。
女の子の方は白っぽいピンクのふんわりドレス。よくリカちゃん人形が着てるようなピンクのレースが沢山付いたヒラヒラドレスでやはり半袖。髪の毛が腰辺りまであってクルクルとパーマが掛かっている。多分女の子の方が男の子より年下で顔立ちが若干似てるから多分、兄妹だと思う。しかも少し喋り方は馴れ馴れしいけれど美男美女。でも私は、こんな夢、みたくないんだって!!
これが現実だとしたら、何故この子達が私の部屋に現れたのかと、神様を恨む(まぁ、神様の存在も信じてはいないんだけれど)
前*#次
無料HPエムペ!