Present Novel
If×If
「山田一郎です。
宜しくお願いします」
「じゃあ文君、
まだ山田君は入ったばかりだから色々教えてやってね」
「はーい」
ここは、ボーリング場。
穏やかな店長は山田一郎をボーリング場で先に働いていた文月に紹介した。山田一郎は年下であろう文月に対して丁寧にお辞儀をした。
そして嘘で塗り固められた笑顔を向けながら…
文月は、それを見るとうさんくさそうな顔で山田一郎を見てプイッと顔を横に向けた。
『可愛くないガキめ』
そんな顔を一瞬、
山田一郎はしたがすぐにポーカーフェイスに戻し、
「よろしくね」と優しく言うと文月の隣に座った。
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