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ー青空の下でー
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昼休みにはならないで!




と懸命に祈ったが、
そうなるわけはなく、








「大下先ぱーいっ!」








と恒例の、
男の子にしては高めで
甘い声が、







廊下側から、
聞こえてしまった。










「大下ゆりは、
今日、早退しました。」







と声だけ発したが、
すぐ様、







「何、
冗談かましてんですか。


カップケーキ」







と催促され、
ここは正直に謝ろうと
私は心の中で土下座を
しながら、







実際は宮本君の前で
小さな声で言った。







「カップケーキは‥‥



諦めてください








「何でですか?」








「…カップケーキは、



甘すぎて、
人を糖尿病にしてしまうの
です」







「何言ってんですか。
大丈夫ですよ。」








「いや…


でも本当…「宮本君!」








私が更に言葉を続けようと
したら、高田が




私の言葉を遮り、
私の後ろから出てきて
宮本くんの名前を呼んだ。









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