ー2000HIT企画小説ー
7
うちのクラスは文化祭で、
仮装をしながら記念撮影を
する思い出館をやっている。
ちなみに、私はカエルさん
(いや、好きでこれやってるわけじゃないからね!)
くじ引きで当たったのが
カエルの着ぐるみなわけで
そんなカエルに話し掛ける
物好きなこの子も…
「大下先輩、
遊びにきましたっ♪」
噂の宮本圭二朗は
さっきのセーラー服とは
うってかわって、学ランで
うちのクラスにやってきた
(んー‥こう見ると男子か)
そんなことを呑気に
考えていると
マナが私の腕をガシッと
引っ張って教室の隅に
連れてった。
「なっ…なんで
刑事と宮本くんが、
仲良いわけ!?」
ギラッと光った瞳でこっち
を見るマナは少し恐く、
「いや、だから彼が、
女装して私に告白した子」
と何とか言いおわると
同時に教室中に
響き渡る声で
「えーーーーーーーーーーーーーっ」
と、マナが叫んだ。
そしてしばらくすると、
私を引っ張って、
宮本圭二朗の所に向かった。
そして、笑顔で
「誰とどんな格好で
写真を撮りたいですか?」
と営業を始めた。
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