[通常モード] [URL送信]

愛の歌(完)
8
そして、サキの手を握った。

大野夫人は、俺の出現にビックリしている。

「貴方は――‥?」

「コイツ借りていきますから」

そう一言、言うと俺は、サキの手を強く握りしめ

出口の方へ

人ごみをかきわけながら

走りだした

「誰かーーっっその少年を捕まえて!!!!」

大野夫人はそう叫ぶと、地面にペタリと座りこんだ…

「陸、来てくれたんだね…」
サキはそう優しく呟いた。

周りの人たちが俺たちを捕まえようとする。

「離せよ」

俺は、そいつらの腕を振り払う。





[前へ][次へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!