[携帯モード] [URL送信]

愛しき殺し屋
それから3
 


「何か用なの〜?」


ライカはリビングのドアを開け、金色の髪を揺らしながらソファーに腰を下ろした。
共に入ってきた和泉も、その隣に腰を落ち着けた。


「ライカくん達のお茶淹れますね」


真雪は一人キッチンに向かい、いそいそとお湯を沸かし始めた。

そして榊は真雪に聞こえぬよう、小声で話し始めた。


「真雪の今後についてです。ライカと和泉は、これからも真雪と一緒に暮らしたいですか?」

「え!?」


突然の榊の言葉にライカは大きな声をあげてしまい、口を手で塞ぎ真雪を見る。
何事もなくカップを用意する真雪が、気付いていない様子に胸を撫で下ろす。


「って言うか、一緒に住んでいくんじゃなかったの?」

「俺もてっきり」


ただただ驚く和泉は、たどたどしく言葉を呟く。
凛は静かにお茶を飲みながら、小さく頷いた。


「えぇ、私もそうは思っていたのですが、一応皆にも聞いておこうかと思いましてね。それにハッキリしておいた方が、真雪に要らぬ心配をさせなくて済みますから」

「俺は賛成。別に今まで通り、一緒に住んでりゃーいいじゃん」

「僕も!居なくなったら寂しいよ」

「決まりだな」


榊と凛は目配せをし、微笑みあった。


「また何か楽しい話でもしていたんですか?」

 
ライカと和泉の前にお茶を差し出しながら、真雪は妙にコソコソとする榊達を訝しげに見ていた。





[*前へ][次へ#]

7/9ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!