怯える真雪の目の前で、尊は身に着けていたスラックスを脱ぎ捨て立ち上がる自身を露にした。
端正な顔に似つかわしくない、武骨な逞しい身体には凶器が脈を打つ。
恐ろしいものを見てしまい、真雪は言葉が出ないでいた。
「繋がろうか、俺と」
秘所に熱い塊をあてがわれ、抵抗しようと身を捩ろうとすると、それを見越してか一気に刺し貫かれる。
「きゃああっ!……あ……ぁっ!」
最奥まで捩込まれた熱い塊は、真雪の体内で生き物のように脈動し蠢く。
「やっと一つになれた」
満足そうに微笑み、ゆっくりと腰を動かし始め、目を見開く真雪に唇を落とす。
破瓜に似た痛みが真雪を襲い、圧迫された蜜壺は苦しみを産み、口をパクパクと開き声にならない声を上げる。
「気持ち良いよ、好きな女とのセックスがこんなにも良いモノだったとはね。……これだったら我慢しないで、さっさと真雪の身体を奪っておけば良かったな」
「た、たけ……るさん……痛い……ひッ!あっ!い……た、いっ」
「処女だったらその台詞も嬉しいけど。真雪、処女じゃないだろ?前に付き合っていた男に、バージンあげたよね」
どうしてそれを……、と言葉を発したいのに、それは叶わない。
苦しみに堪える声を真雪は上げるしか出来ないでいた。
「真雪の事は、全て知ってるよ。付き合うくらいならって思って真雪を自由にさせてたけど、まさか処女を奪われるとはね。まぁあの男には、それなりの制裁を加えさせてもらったけど」
「一体……ひゃっ、あっ!何をしたの……ッ!イタ、イ……、も、イヤ……ぁ」
初めて男女の関係をもった、初めての彼氏。
繋がりをもって数日のうちに、姿を消した愛しかった男が真雪の脳裏を掠める。
最後に見た男の表情は何かに怯えていて、恐怖を抱いた後ろ姿が焼きついている。
「真雪は知らなくて良いんだよ。……それより、俺に集中して。駄目だよ、あの男を思い出しちゃ」
尊は真雪の左足を肩に掛け、結合をより深くする。
左足に頬をすり寄せ、肌を啄み舌を這わせる。
「ははっ、感じた?キュッて締まったよ」
「言わ……、ないで、もう嫌。止め……」
「もう疲れてきた?声に元気がなくなってきたよ」
気持ち悪さや痛みと嫌悪が入り混じって、真雪を眩暈が襲う。
「中に出すから……。俺と真雪の子供なら、きっと可愛いよ」
「や、めて……、ゃ、……っ!」
「出すよ、全部飲み込んで……ッ!」
体内に弾ける熱い迸りに吐き気を覚え、真雪の身体から力が抜けてくる。
心と身体を犯され、真雪の全ては尊の手によって引き裂かれた。