常盤の言葉を合図に、蔓は動きを一転させた。 蠢いていた蔓は更に奥に進み、ある一点に辿り着くと排泄を促す不穏な動きを始めた。 「…いやあああッ!やめ……ッ、止めてーッ!」 芳乃の叫びが響き渡り、止まらない狂宴は幕を開けた。 涙と涎で顔を濡らす芳乃は絶望の色を浮かべていた。 羞恥よりも何よりも、蔑んだ目付きの常盤の前で強制的に排泄をさせられた事。 少し色付いた水は尿道に埋まる蔓を伝い、雫が滴り落ちる。 蔓が尿道に嵌っているため、勢いよく排泄する事は不可能。 しかし止まる事を知らない尿意は、蔓がいまだにそれを促すように触れていたため最早芳乃の意思など皆無であった。 スッキリとした感覚も与えられず、ただただ少しずつしか出ることのない雫を、常盤の目の前にいつまでも晒していると言う屈辱。 泣いた所で、叫んだ所で止めてくれる気配は見られず、芳乃の強張っていた身体が徐々に弛緩していった。 青褪めた顔の芳乃の瞳からは生気が失せ、だらしなく閉じる事も出来ない口から涎が流れる。 止まらない雫が臀部まで伝い、不快感だけが芳乃を包んだ。 「何だ、もう堕ちたのか?」 大地に横たわる芳乃の髪を掴み、無理矢理顔を近づけた。 「……う、ァ……ッ」 「こんなんで終わると思うなよ?」 常盤は馬鹿にしたように大きく笑い声を上げ、芳乃の足に絡まる蔓を撫で上げた。 まるで主人である常盤の意思を汲み取ったように、蔓が再び動き始める。 「お前が完全に狂ったら、朱旺のもとに返してやる。だから、それまで俺を楽しませるんだな」 仰いでいた芳乃を蔓は器用にうつ伏せへと持ってゆく。 膀胱に溜まっていた尿は全て出切ったのか垂れていた雫も治まり、臀部を突き出す格好の芳乃は蔓の成すがままになっていた。 尿道に納まっていた蔓が緩慢な動きで抽挿を始める。 「ぅ…ああッ…、や……」 気持ち悪さから、押し黙っていた芳乃が呻きを上げる。 そんな芳乃に対し、常盤は妖しい笑みを浮かべて白い臀部を擦る。 新たなたくさんの蔓が芳乃の肌を滑り、一つに絡まり合い始めた。 それぞれが蠢き、ぬめりを帯びた蔓は大きな塊となって芳乃のすぼまった後孔に触れる。 「や…だ…、も…止めて……」 |