道化の国
言葉に出来ない愛2
「あッ・・センリ・・?」
「美咲、私は・・・納得できません・・、“それだけ”だなんて言葉で片付けたくはありません・・。」
センリは乱暴な手つきで美咲を纏う衣服を脱がし、柔らかな膨らみを強く掴んだ。
「私は・・、美咲に流さなくても良い涙を流させてしまいました・・。美咲を一人にさせてしまってルイに・・、あんな事を・・、美咲に怖い思いをさせてしまいました・・。私は・・・、自分自身に腹が立ちます・・。」
「・・・ッ・・・センリ・・・。」
切なそうに顔を歪ませるセンリを見て、美咲は自分に与えられる痛みはセンリの痛みなのだと知った。
痛がる様子を見せず、美咲はセンリの背中にソッと手を伸ばした。
「センリ・・・、そんなに自分を責めないで?私はセンリが来てくれた事、すごく嬉しかった。どんな顔をしてセンリに逢えば良いのかなって考えていたのに、そんな事気にならないくらい、センリの顔を見ただけで本当に嬉しかったの。」
「美咲・・、私を許してくれるのですか?」
「許すも何も、私はセンリの事怒ってないもの、・・ただ少しだけヤキモチ妬いただけで・・・。」
困ったように微笑む美咲はセンリの頬に手を滑らせ、ジッと瞳を見る。
徐々にセンリの力が弱まり、美咲の身体から痛みが引いてゆく。
「美咲・・・、私を責めても良いのですが・・、貴女は優しいですね。」
「センリ・・。」
センリは美咲に覆いかぶさり、唇を落とした。
美咲の顔にセンリの髪が触り、熱い吐息がかかる。
薄く開かれた唇から舌が入り、美咲の口内を舐め取る。
深い口付けとセンリの香に、美咲の頭の中からはルイの存在は全て掻き消されてしまった。
「ん・・・はぁ・・・。」
「今は美咲に優しく出来ないかもしれません・・・。」
「・・良いよ、私センリになら何をされても良い・・。」
美咲の言葉に箍が外れたセンリは、わだかまりを打ち消すように強く美咲を求めた。
「あっ・・ああッ!」
紅い突起を口に含んだセンリは、指を蜜壷に差し込んだ。
性急なセンリの動きに美咲は驚き、急に飛び込んできた快楽に身体を震わせた。
甘噛みされた突起は硬さを増し、下半身から流れ出る蜜を美咲は腿に感じる。
卑猥な水音は美咲の耳にまで届き、羞恥から必死にシーツを握り締める。
「美咲、もっと声を出してください・・、私は美咲の声が聞きたい・・・。」
「ん、や・・だって・・ああンッ!あ・・・はぁ・・う・・・あん!」
美咲の喘ぎをうっとりとした表情で見るセンリは、美咲の足を割り濡れ光る蜜壷に顔を埋めた。
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