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道化の国
訪れた静寂と快楽への陶酔6


「欲しい・・の・・、センリの・・・、もう・・駄目・・、我慢できない・・・。」


涙目になりながら何処か許しを請うほどの切ない表情で、美咲はセンリの胸に手を当てた。


「もっと・・、私を求めてください。」


顔を覗き込むように覆いかぶさり、センリは美咲の頬に手を添えた。
美咲の頬にはセンリの高鳴る鼓動が響き、それが伝染するように自分の胸も苦しくなる。

惑わすセンリの香りが美咲の鼻腔をくすぐり、見下ろしてくる瞳に吸い込まれてゆく。


「も・・・苦しいくらい・・・、センリが欲しくて・・・、貴方と一つになりたい・・。センリで私の中を一杯にして・・。」


美咲が言い終えるとセンリは猛る自身を取り出し、蜜溢れる美咲に宛がう。


「美咲からそう言われると・・、かなり効きますね。」

「ん・・あッ!ぅ・・ああんっ、センリ・・・、あッ、ああッ!」


一気に貫けばセンリはそれと同時に腰を動かし始める。
固くいきり立った自身は蜜に塗れ滑りを良くさせていて、響く水音がより煽情的にセンリを追い立てる。

美咲の喘ぐ声、腕にしがみつく白い手が悩ましげで、思いのままにセンリの本能を暴走させる。


「煽っておいてなんですが・・、美咲は私を狂わせるのが上手ですね・・。」


センリの声が掠れ気味に聞こえる美咲は突かれる度息を弾ませ、喘ぐ声を上げる。


「ああっ、あン、あッ!セ・・ンあああッ!」


肩で息をする美咲を繋がったまま身体を反転させ、向かい合っていた美咲をシーツの海にうつ伏せにした。
緩やかな曲線を描く美咲の背中に指を這わせ、センリは唇を寄せる。


「優美な貴女が好きです。・・それが・・私の手で乱れさせているのかと思うと・・。」


細腰を両手で押さえ、センリは律動を再開する。

臀部を突き出すような格好に恥かしさを覚えるが、それに勝る激しい動きに美咲は飲み込まれていった。




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あきゅろす。
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